シード期の投資家はコミュニティで選ぶといいかも
資金だけじゃないサポートは多いほど良い。3つの投資家コミュニティを紹介します。
スタートアップのスタートラインはまちまちです。数回起業したことのあるシリアルアントレプレナーもいれば、はじめての起業家もいます。
起業経験が成功を約束してくれるわけではないですが、あれば大きなアドバンテージになります。なければイチから自分で学ぶか、先達者にたくさん教えてもらわなければいけません。
僕は今回がはじめての起業でした。そしてこれまで多くの起業家やメンターの皆さんに助けてもらっています。そうした方々に出会え、サポートし合える環境にいるのは、シードラウンドで出資してくれた投資家がどこも素晴らしいコミュニティを持っていたからだと思っています。
僕はこれから起業する方やこれから最初の資金調達をする方には、シード期の投資家をそのコミュニティでも選んでみることをおすすめします。
僕たちのシードラウンドで参加した投資家は500 Startups Japan、Incubate Fund、千葉功太郎さんです。それぞれのコミュニティについてご紹介します。
Incubate Fund:次のラウンドに繋がるVCコミュニティ
Incubate Fundは毎年夏に、十数名の一流投資家と売り出し中のスタートアップを集めた一泊二日の合宿イベント「Incubate Camp」を開催しています。
このイベントでは参加投資家がメンターとなり、15分×17人!という超濃密なメンタリングを1日で受けることができます。
それによる事業プランのブラッシュアップも大きいですが、さらに大きなメリットは一度にこれだけの投資家と知り合え、自社の事業を理解してもらえることにあります。
すぐであっても先の話であっても、いつかくる次の資金調達ラウンドにむけて、候補となりえる投資家と早い段階でお話できることは必ずプラスになります。
もちろん、近いステージにいる他の起業家との横のつながりも大きく、イベント以降も連絡を取り合いながら切磋琢磨していけます。
Incubate Fundの投資先でなくてもエントリーは可能なので、来年も開催されたらぜひ参加するのをおすすめします。
500 Startups Japan:メジャー級メンターコミュニティ
500 Startupsは言わずと知れたスタートアップアクセラレータであり、シリコンバレーで数千社を育てて培ってきた、メンター・先輩起業家コミュニティがあります。
出資を受けることでそうしたコミュニティの一員となり、実際に連絡を取って相談することもできるし、蓄積されたベストプラクティスを教えてもらうこともできます。
また、今年は神戸市とコラボレーションして、日本でもプレアクセラレータプログラムが行われました。このブログでも何回かご紹介していますので、「このプログラムがいかに最高だったか」はそちらでもご覧ください。
さらに、500 Startups Japanが日本で積極的に投資を行い、コミュニティ作りにも力をいれているおかげで、多くの横の繋がりも得られています。最近でも出資先起業家が集まってB2Bセールスやインバウンドマーケティングの勉強会が開催されました。
千葉功太郎さん:繋がって強くなる起業家コミュニティ
千葉さんは個人投資家として積極的にスタートアップ投資を行いつつ、「千葉道場」と呼ばれる投資先スタートアップコミュニティ作りにも非常に力を入れています。
千葉道場は定期的に合宿を開き、そこでは完全シークレット、そのかわり最もディープな相談や議論を起業家同士が行えます。これ以上は何も言えませんが、最高です。
コミュニティを大切に
3者の投資家コミュニティを、今年僕たちが経験したイベントの順に紹介しました。シード期の資金調達を考えている方はぜひ、投資家選びにコミュニティの視点も持ってみてください。
そして、コミュニティは参加者自身のコミットによって育ちます。コミュニティから多くを得るためには、自分からも多くの価値を返していきましょう。(投資家だけじゃなく、TECH LAB PAAKみたいなスペースでもできるはずです。)
助けてくださってる皆さん、いつも本当にありがとうございます。僕らからも少しずつお返しできるよう頑張ります。