秋田八幡平、ふけの湯の振興について

秋田産業サポータークラブ「食・美・健康WG」第4回検討会議事録

Kanna Takeuchi
WE LOVE AKITA
5 min readFeb 3, 2018

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会議の様子
「美の国あきたネット」より

・開催日時:平成29年12月15日(金) 16:00~17:30

・会 場 :秋田県東京事務所会議室

・出席者 :藤盛紀明、千葉良子、阿部光太郎、喜藤憲一、西野三紀子、山下 明、下田直能、照井翔登(企業立地事務所)兼子達弘所長、寺岡徹主査

議 事

1)八幡平、ふけの湯の振興

八幡平の観光は岩手県側が大がかりに進めているが、秋田側にもすばらしい観光資源がたくさんある。また昭和48年の土砂崩れで湯治場が失われ、現在は本館のみで営業しているふけの湯は歴史のあるいい温泉なので、その振興にサポータークラブが協力できる余地があるかを探るため、今年度、調査を進めてきた。

千葉氏から、前回までの議論で、今年度の成果として八幡平とふけの湯の魅力を伝えるものを本ワーキングの活動費を使って作成することについて提案があり、ポスターやインターネットを使った情報提供が例として挙げられた。

議論の結果、藤盛氏の提案を受けて院内銀山についてサポータークラブが調査して作成した報告書と同様なものを八幡平のトレッキングコースの整備などを提案も含めWE LOVE AKITAが八幡平について作成し、その趣旨の延長でポスターを作製することを了承した。

阿部氏が、ふけの湯の阿部恭子氏に会い、本ワーキングでの議論について伝えたこ と、および、ふけの湯の取り組みについて報告があった。

・ ふけの湯によると、従来2つあった業界団体が、八幡平温泉リゾート協会に一本化された。11施設が加盟。

・ 今後は、貧弱な交通アクセスの改善などに取り組んでいく。岩手県北バス、秋北バスといった会社と県の協力も得て進めたい。

・ 岩手では雪の回廊と桜というキャンペーンをやっているが、秋田側も雪の回廊と温泉で観光客は呼べる、湯治場の再建などによって八幡平に登山に来た人に立ち寄ってもらえる場所になるように検討していってもらいたいと話していた。

山下氏は、ふけの湯は八幡平最古の温泉、だが施設がなく再興には問題が多。お金も時間もかかる。まずは、現状を把握し、問題点をまとめ、知名度を上げる一つの手立てとしてポスターのようなものを作ることはサポータークラブとしてやってもいいだろう、と報告書作成を支持した。

西野氏から、八幡平とふけの湯の観光的価値について報告。

・ ふけの湯は、八幡平の山頂から一番近い温泉。今は、温泉目当てではなく八幡平登山の足掛かりになっている。旅行社としてはあまり歩かないですむコースが組める。ただ泊まれる人数が限られており受け入れ態勢は整ってはいない。

・ 八幡平からふけの湯にかけての登山道はかなり荒れているが、今、トレッキングブームなので宣伝すべきだと思う。

会議の様子

・ ふけの湯のそばには、「大場谷地」という知る人ぞ知る湿原がある。トレッキング愛好家の間では有名で、わざわざ来る人もいる。日光の戦場ヶ原のようなところ。木道があり整備されている。八幡平ビジターセンター(鹿角市)がフェイスブックで毎日、八幡平情報を出している。焼山もふけの湯も入っている。

・ 八幡平の山頂近くの鏡沼はドラゴンアイと呼ばれ、トレッキング愛好家の 間では有名。山頂からふけの湯に行く途中にある。また、キヌガサソウという珍しい高山植物の群生地もある。夏でも雪が残っている。小さなヒナザクラの素晴らしい群生地もある。

・ 漫画家のつげ義春がふけの湯のことを旅行記の中に「オンドル小屋」というタイトルで書いている。

・ 八幡平でも少し麓に近い玉川温泉は大きな湯治場であるし、そこの北投石でがんが治るというのでがん患者が押し寄せている。その上、冬でも田沢湖駅から玉川温泉までは道が通るので冬にも訪れることができる。

喜藤氏は、こうした八幡平やふけの湯に関する情報が地元自治体にもない可能性が

あると指摘、自治体との情報交換の必要性を指摘した。

2) おはよう納豆のヤマダフーズの経営戦略についての調査

美・食・健ワーキングの課題の中で、バイオ健康食品等については具体的な成果がなかったため、新たな方向性を探る一環でおはよう納豆のヤマダフーズの経営戦略を調査した。

三宅氏から、ヤマダフーズは売り上げが八十数億円と日本で第4位の納豆メーカーであり、商社とともに海外戦略も進めている。秋田県に医工連携の枠組みができるなら、それに加わる意欲は強く持っているといった内容の報告があった。

藤盛氏から、秋田の食品として「とんぶり」にも光を当ててはどうかとの提案があった。企業振興ワーキンググループで進めたサポートプロジェクトの秋田大学、東工大、秋田県医師会の三者連携を産業の側から支援するコンソーシアムが近く発足するが、そこでトンブリや納豆の研究を提案することは可能だとの発言があった。

◎次回のワーキンググループ会合は1月15日午後4時から秋田県東京事務所会議室で開催されることに決定した。

検討内容案

1) 2017年度の活動報告

・「こまち」商標関連の調査報告書について

・八幡平・ふけの湯の振興・宣伝に関する報告書・ポスターについて

・バイオ健康食品と医工連携分野との関わりについて

2)2018年度の事業計画について

3)その他

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