実は大切!テニスに必要な感受性。

Kenichiro Tsukada
2 min readDec 19, 2017

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どうやって感受性を高めるか

ツアーコーチをしていた時代、必ず試合の翌日は選手と一緒に過ごした場所だ。今回の短いミラノ滞在の時も1人で訪れた。
いつも直ぐ負けたのであまりいい街のイメージはない。

10年以上前、負けた次の日この場所で全くテニスに関係ない話を選手としたな。と思い出していた。

負けた後の食事中や楽しい時間はテニスの話しをしないようにしていた。現在もそうだ。家の寝室にはテニス用品などは絶対に入れない。

この時間でテニスの改善点の話すより人間として様々な事について話をするほうが重要だ。ヨーロッパの高い文化建築物の前で楽しい会話を沢山する。この場所、この建物、この国、この国の人々、この国の文化を感じる事の方が大切だからである。これによって選手は自分のテニスを見つめ直したり次に向かってプレーする力が湧いてくるのである。

この感受性を高めることにより試合中相手の心理や状況、自然環境などを感じ取ることができ、試合を有利に進めることができる。
もっと深い言い方をすると相手が何してくるかとか勘が冴えてくる。

大体負けた試合でも自分のテニスをしてきたので満足している。なんてコメントしてくる選手がいますが、それは違う。感じ取る力が少ないだけだ。試合とは相手がいて自分のプレーができないなんて当り前。
それをどう相手を崩し、状況にあったプレーをし、勝つ確率を上げられるのかが試合(ゲーム)である。

その中で必要となるのが高い感受性や感性になるだろう。

特にジュニア期には若い年代で高い感受性を身につけることはテニスの練習と同じく必要な要素だ。

コーチも同じ。決められたコーチングだけでなく生徒や選手が何を求めているのかをコートに立っている生徒や選手のパフォーマンスや会話の中でしっかり理解する力が必要となるだろう。これは目に見えにくいスキルだがいい指導者は必ず持っている。

小さな感性が実はとても大きい差となっているのに気がついた。

12/24~始まるallout beat 2018ではテニスだけでなく多くのことを感じ、学び、表現できるテニスキャンプにしていきたいと思う。

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Kenichiro Tsukada

【元プロテニスコーチ】 タイで家族とゆっくり過ごしてます。時間と健康を大切にしています。