ネンブ岩と宍喰川と鈴ヶ峰と

ネンブ岩の風景

宍喰の風景で好きなところがここだ。まちなかでこんな景色が見られるなんて信じられるだろうか。目の前は宍喰川、そして遠く鈴ヶ峰が望める。ここはネンブ岩と呼ばれるところで、少し悲しい話がある。長宗我部軍が宍喰に攻め入った時のことだ。

その折の戦に愛宕山城に多田民部という勇将があった。城が落ちると山を降りて残った手兵をまとめて、宍喰川の堤まで引き揚げて土佐軍と最後の一戦を交えた。勝ちに乗じた土佐勢を喰い止めることは至難であった。今はこれまでと覚悟した彼は川岸の岩の上に坐り敵兵に向い、
「鷲住王の後裔宍喰武士の最期を見よ」
と叫ぶと自ら腹を切った、彼に従う将兵もこれに倣って切腹をした。十畳敷もあるこの大岩は宍喰武士の血で真赤に染まった。現在も宍喰川の川の中に赤い大岩と小さな赤い岩がある。地方民はこれを民部岩といい、小さい岩を小民部岩と呼んでいる。【中島源 宍喰風土記 p28】

長閑な風景にもこんな伝説が残されていた。

A single golf clap? Or a long standing ovation?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.