「右耳と枕の間のイヤフォーン」

この瞬間も、私の右耳と枕の間にはイヤフォーンがある。

いつからだろう、右を向いてしか寝られなくなったのは。いつからだろう、背の曲がった小海老のようにしてしか眠れなくなったのは。そして、いつからだろう、音楽を聴きながらでないと眼を閉じれなくなったのは。

昨日はバカリズムの「すべらない話」をBGMにしながら眠った。一昨日は確か、ドラマ『白い巨塔』の第5話あたりだろうか。きょうは何をお供に眠るだろうか。もしかしたら朝起きたらこの画面のままで、寝落ちしてしまっているのかもしれない。

夜が怖いわけじゃない。昼より夜の方が好きだ。ずっと夜の方がいいとまでは思わないが、昼の長さはときどき過剰に思える。もうちょっと短くてもいい。

夜、嫌な夢を見る。そこでは誰かが私を責め立てる。大切な人たちが怒っている。そして起きたら、夢分析も必要なくて笑えるくらいに、現実そのままの設定が出てきた夢を思い出してみる。

だからせめて音楽とか明るい映像をBGMにしないと眠りにつけない。眠りの世界に無音で入っていくなんてとてもじゃないけど、できっこない。

右向いて腰曲げてイヤフォーン付けて、動画を選んで、そしたらもう夢だった。

2017/9/27

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