「地球滅亡特集」

世界が破滅する前々日みたいだ。
雨は一向に止む気配がないし、台風はやってくるしで、衆議院選挙も大わらわだ。


バイト先で賄いの貝鍋(もはや賄で、鍋が供される時点で終末感がすごいのだが)を食しているとき、このまま世界が終わっても悪くないなと思った。

お客のいなくなったバイト先で朝まで鍋をつつき、世界の終わり方について馬鹿みたいに話し合いながら、日の出とともに地球爆発。
2階の窓から、店の向かいにある道路からマグマが噴き出してるのをみんなで見ながら「やばないすか、あれ、マグマ本物っすよ、え、マグロ?なに寝ぼけたこと云ってんですか、マグマですよ。マグロが打ちあがってたらそれただの漁港っすy...」と腹を抱えて笑いながらみんなで仲良く死ぬ。

これは我ながら傑作だな、と思いながら、外は終末感を助長する選挙カーが候補者の名前を相も変わらず、連呼しながら爆走しておる。

世界の終わりは、ディズニーランドで過ごしたいと話していた女の子がいた。
ディズニーは世界最後の日も人多そうだな、最後まで人混みの中にいるのってすげえな、とぼんやり考えていたが、よく考えるまでもなく、ディズニーが開園してるってことは、それを維持してるスタッフが相当数必要ということになる。
すなわち世界の終わりをディズニーで楽しむためには、最後の日をキャストとして過ごして終える人が必要ということになる。

3・11発生時、ディズニーランドは園内からの帰宅が難しい大量の人々を敷地の中に保護し、温かい食べ物などを振る舞ったという。
21世紀の日本が集団的に経験した、恐らく最大の「世界の終わりを予感させる出来事」の只中にあっても、ディズニーランドはそのホスピタリティを失わなかった。
これは端的に云って美談以外の何物でもない。

とここまで書ききったところで、部屋の中で流していた「モーツァルトのレクイエム」が、カラヤンの指揮の元「アーメン」と大合唱して終わった。
レクイエムは世界の終わり感が凄まじい。死者を弔う曲というのも頷ける。


日曜・月曜には台風が列島を直撃するらしい。
世界の終わりの後の空はどんなだろうか。

きっと叫びだしたくなるような晴れ間が、来週ごろ見られることでしょう。

以下を、今回の「地球滅亡特集」〆の一言とさせて頂きたいのだが。

地球滅亡を救う系の映画ってだいたい、地球は二度と同じような過ちを起こさないと固く心に誓ったとさ、みたいな終わり方をすると思うのだけど、滅亡を免れた地球って眼を思わず覆いたくなるほどのスタグフレーションとポピュリズムに苦しみそうな気がして、やっぱり滅亡しててよかったんじゃね、と思う人多い気がするんだよね。地球滅亡ってのも選択肢の1つだよね。みたいな。

2017/10/21

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