ジャングル風呂が、壱湯の守になってリニューアルしていた

lumix GF9

今はすっかり元気なのですが、むかし私の母親は病弱で、入退院を繰り返していました。その為、小2の時に、長崎から松山の伯母の家に兄弟で預けられていたことがありました。

伯父は、愛媛の人らしく温泉が好きで、休みになると松山市内の温泉によく連れて行ってくれました。校長先生だった伯父は「肩まで入って30秒数えなさい」と我慢して入るのが健康にいいという考えで、熱いお湯が嫌で嫌で仕方ありませんでした。でも、入浴後のアイスを楽しみについて行った記憶があります。そういえば、風呂桶に入る前はしもを洗って入りなさいと教えてくれたのも伯父でした。

中でも一番記憶に残っているのが「奥道後ジャングル風呂」。体育館サイズの大きなビニールハウスのような敷地に、様々な湯船があり、温泉の熱で熱帯植物が、まさにジャングルのように生い茂っていて、わくわくしたものです。

平成14年に松山に引っ越してきてから、一度子どもたちを連れて行ったことがあるのですが、その頃は昔と同じジャングル風呂でしたね。冬だったせいかとても寒く、それをきっかけにしばらく足が遠のいていました。

ちょっと脱線しますが、長崎では疲れることを「きつい」といいます。「今日はたくさん走ったけん、きつかった」のような使い方。小学生の私にとって、伊予弁の「しんどい」がどうもピンとこず、生意気にも田舎臭い方言だと伯父に歯向かったことがありました。すると伯父は広辞苑を取り出し、「辞書にも載っているちゃんとした日本語だ」と、教員らしい切り返し。子供に対して、頭ごなしではなく、理屈だてて教えてくれたことを、今でも覚えています。

さて、

糖質制限ダイエットのために、市内のブッフェを虱潰しに回っているわけですが、ジャングル風呂が「壱湯の守(いちゆのもり)」と名前を替えてリニューアルして、ブッフェと入浴券がセットだと言うことを知り、奥道後に突撃です。

駐車場に車を止めてホテルの玄関を入ると、そこは建物の5階で、フロントがあります。そこで食事のチケットを買い、階段で4階に降りて、そこそこ長い廊下歩きます。そこの突き当りの階段を再び下っていくと、

大広間があり、ここがグルメバイキング会場です。

夏休みだということもあり、親子連れが浮袋をもったまま昼食を食べていたりして、思いがけなく夏休み旅行気分をおすそ分けしてもらいます。子どもたちが小さかった頃は、よくプールにいったねと奥さんを話しながら、野菜・肉中心の食事をチョイスしていただきます。

離れにある茶室

ホテル内の案内を見ていると、奥道後には東京の料亭だった建物を移築したり、茅葺屋根の茶室があることを知ります。ホテルの7階から連絡橋で道路をまたいで反対側に渡ると写真のような建物あり、びっくり。

帰りは橋を渡り、ロビーのある建物に戻り、エレベーターで2階へ。そこから露天風呂の翠明の湯に行くことができ、せっかくなのでひと風呂浴びることに。

対岸に大きな山を望む絶景で、ジャングル風呂の面影は残っていませんが、広くて開放感たっぷり。肌がぬるっとする泉質で、ああ、温泉に来たなって実感。食事とセットでこれなら、充分満足です。

昔は対岸の山にケーブルカーで登って行き、たしかジンギスカンが食べられたと思うのですが、現在は運行していない様子。

広い敷地を上手に使い、現代のサイズとニーズに合わせたリニューアルを遂げておられ、ちょっと嬉しくなるのです。