寿司弘:青森出身の大将が、東北や北海道のネタも仕入れている、こだわりの旨い北条にある寿司屋

寿司弘(写ルンですで撮影)

以前から、何回もいろんな人から名前を聞いていて、ものすごく来たかったのですが、夜営業がないのでそのタイミングが合わずに未訪でした。でも、食べてみたい感情がマックスになり、日曜正午に予約を入れ、満を持しての突入となります。

その日はカウンターだけで、先に来られていた二組は、飲食関係の様子。やはり、この店の評判を聞いての来店のようです。

「おまかせでいいですか?」と、年齢は60歳を超えている感じですが、しゃべりと動きに切れのある大将。温かいお茶をお願いして、ワクワクと待ち構えます。

一番左上から、横に行く順番で、食べすすめていきます。

ズワイガニは、身のほのかな甘みを蟹味噌の深いコクが引き出しています。

小さめの軍艦は、シャリにタコが巻いてありウニのトッピング。口の中でその二つが合わさりながら、あっという間にとろけます。

フグは、動画でお店出来ないのが残念。なんと、注文を受けてから生け簀から生きた小さいフグを取り出し、目の前で締めてくれます。シャリの上で、まだ身がぴくぴくと痙攣しており、口の中でその弾力を味わいながら、白身のうまさが鼻に抜けていきます。

軽く炙った本場の鮭には、親子でイクラのトッピング。軽く炙られることで香りが際立った身が、すじこから仕事をしている柔らかいイクラと溶け合います。

大きい帆立貝柱は、北海道からの直送なので、みずみずしさが半端ないです。口いっぱいにとろける甘みで、幸せで泣きそうになります。

ウニは、これまた北海道からで、身の大きさと柔らかさ、あまみ、切れの良さがたまりません。

ボタンエビも、頭の味噌をちゅうちゅう啜ってから、そのとろけんばかりの太い身にかぶりつき、今まで食べてきたものとは一味も二味も違うのです。

あなごは、小ぶりで味がしっかりしており、甘すぎないタレがその本来のうまみをひきだしながら、温かい淡雪のように舌の上からなくなっていきます。

マグロのヅケも本格的で、赤身の酸味がいい感じ。

シャコは、身がしっかりしており、ほんのりとした甘さが最高。

イカは、半透明の身に手早く細かい細工がされ、きりっとかみ切れゆっくりとそのどくどくの味わいが広がります。

コースはこれ以外にもあり、何貫か追加でお願いしており、すべては紹介しきれていません。

食べ終わった後は、少し世間話。大将はちょっと前に働きすぎで体調を壊され、それ以降は昼から17時までの営業にされているそうです。跡継ぎはなく、是非ともいつまでもお元気で長くやっていただきたいと、心から願いながら店を出ます。

サービス、雰囲気、動き、ネタ、仕事、食感、味、会話、心意気、どれをとっても非の打ちどころがない満足感。自然体で一生懸命こつこつ丁寧に仕事を探求する尊さを、改めて教えていただいた気がするのです。