「最近見た夢の話」

奇妙な夢を見た。

マンションの一室に10人ほどが集まってパーティー。飲めや歌えやの楽しい時間が流れる。どうやら私の家にみんなが来ているようだ。とすると18階の一室だ。

すると隣室のベランダから防火扉の下の隙間からやって来たらしい大柄なイヌがウロウロしている。

(ここで、夢の内容を思い出すために、もう一度、夢の内容を走り書きしたメモを見返す)

隣室から闖入してきたイヌが我が家の洗濯物を盗もうとする。それを室内から見ていた私たちは、イヌを口汚く罵り始めた。

洗濯物は既にイヌの舌に何度も舐められたり噛まれたりで、不潔な布に変わり果ててしまった。イヌを罵る私たちは、とうとう窓の外のベランダに飛び出し、手近にあった棒やらを手にイヌを叩きのめした。エスカレートした私たちのイヌへの反攻は当初の洗濯物を盗もうとした、という罪状を通り越しているように見えた。

すると狂乱者となった誰かが、イヌを持ち上げ、欄干から乗り出すようにしてとうとう、イヌを宙へ放ってしまった。イヌの腑は解体され、内部組織が露わになった状態だった。

私はイヌが落下していく様を熱心に見ていた。どうイヌが地面に叩きつけられるのかを知りたかったのかもしれない。これは夢の世界ならではの過剰な演出だが、イヌの落下に合わせて18階の我が家も落下を始めた。まるでエレベーターに乗っているかのごとく。

内部組織をだらしなくさげたイヌが窓から見える。イヌとともに落ちていく私たちの部屋。

イヌと私たちの部屋は地面に叩きつけられた。ややあって部屋の中央に視線を遣ると、そこには棺があった。棺に見て見ぬ振りでパーティーに興じる人々を押し退け、私は棺の蓋を開ける。そこにはやはり叩きつけられたグチャグチャのイヌがバラバラ死体となって貌、脚、腸などといった順に並べられている。

棺を囲むパーティーの参加者たちは気味悪そうにバラバラのイヌの死体を眺める。その時、夢の中でこれは悲惨な歴史の即時的ミュージアム化に他ならない、そう確かに思ったのだった。


ひどい夢だ。どうして自分がこんな夢を見なければならないのかという怒りすら湧いてくる。いくつかこのような夢を見るに至った契機は思い当たるのだが、それらはどれも本当に小さな種ばかりだ。残虐性からは程遠いものが夢の中でむくむくと育つ。窓のない天井の低いドトールコーヒー阪急三宮西口店2階でMixcloudのダブミュージックのチャンネルを聴きながら、日曜の朝ということを忘れていた。一刻も早く日曜を回復しなければ。

2017/5/14

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