25 馬路越

Umaji-goe

奈佐 和彦
Nov 1 · 4 min read

【馬路越 その1 石畳の道】

古道の中でもワンランク上の古道ってなんだろう?土佐街道かもしれない。それは当時の国道だからだ。

石畳の道

殿様が通るので道の造り方が少し豪勢だ。母川沿いの集落、高園から山越えで那佐をめざすルートが古来この地のメインストリートだった。峠は地名にあるとおり「馬路越」と呼ばれており、多くの人々の往来があった。

この道は馬や籠が通ることができるようにしなければならなかった。石がふんだんに使われていて、傾斜もそんなにキツくない。他の古道にない雰囲気がある石畳の道はやはり特別な道の証しなのだ。

【馬路越 その2 切り通し】

馬路越も峠近くに差し掛かると切り通しとなっている。両側には石積みがされていて宍喰に向かって右側にはお地蔵さんがある。

切り通し

阿波の峠を歩く会の「阿波の峠歩き」は平成13年10月31日に発行された。このシリーズの記念すべき第1作だ。馬路越もこの本に取り上げれられている。読むとどうやら馬路越は新旧2本あったらしい。ちなみに今の道は新道で慶応年間の完成と言われている。峠までは15〜20分、110mくらいなので歩くには手頃な道だ。

【馬路越 その3 茶屋】

峠の切り通しを通過したら視界が開けて、爽快な那佐の海がよく見える。左手には広場があり松が1本はえているのが見事だ。絵になる。

馬路越から那佐の海を望む

ここはかつては荒れ放題だった。地元で測量の仕事などをしている方が所有者と話をつけて、善意で整備した。おかげで広々とした心地よいスペースができあがった。彼は2008年6月から馬路越の修復に力を注いで来た。お陰様でここまで来る道のりも随分と快適になった。この場を借りて御礼を申し上げたい。ブログもされ取り組みの様子を知ることができる。ぜひご覧になって欲しい。

馬路越はここまで来るのに15〜20分くらいだ。たいした時間でないので、散歩気分で来られる。彼が建てた、天狗をキャラクターにした標識を道々で見るのが楽しい。足を伸ばして欲しい古道だ。

【馬路越 その4 】

馬路越は江戸時代は土佐街道の一区間だ。当時は多くの通行人でにぎわう幹線道路、今でいうとR55というところだろうか。峠には茶屋があったというが今となってはその感覚がわからない。山道にさしかかる母川沿いの集落も高園から山向こうの集落である那佐まで片道約1.7kmを30分くらいで歩くコースだ。

地理院地図 / FieldAccess

峠の向こう側になると景色はよくなるが、道幅が狭くなるので少し注意を要する。総じてそんなに時間もかからず歩きやすい古道になるが、猟期には注意をした方がいいと思う。

新道と旧道があるというのでもう10回は行っていて確認するのだが未だに旧道はよくわからない。那佐から探した方がいいのかもしれない。

かいふのほそみち

かつて日々の暮らしとともにあった古道を巡る旅。

奈佐 和彦

Written by

スピリチュアルな島、四国の中でも取り分け人の手が及んでないエリアといえる四国の東南部。そこに暮らす人々の営みや自然の移ろいを追っています。

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