アイデアの種

どうもとゆい
こころざしかわいく
4 min readMar 4, 2017

昨日に引きつづき、小山薫堂さんの本を読んでいます。

その中で参考になったこと、メモ書き。

最後は「面白いかどうか」で決まる

「こういうことをはるとすごく儲かりますよ」とか「すごく宣伝効果が上がりますよ」というふうにアピールするわけじゃない。
僕の場合は「こうやったら面白いですよね」とか「話題になりますよ」という言い方をすることが多いですね。

わたしはこの逆で”儲かるかどうか”や”人が動くかどうか”など、結果に注目してもらおうとしてしまいます。「すごく」すら、どれだけ結果が出る予測かを数字で表したくて、それがうまくいかず、もがいているところ。

でも、そうではないことを好む人がいるんだなーと思い、自分はどうしたいかを考えてみたいと思いました。提案される側だとしたら、どっちが響くんだろう。それも、すべて状況次第なのかなー。

百のプランより、ベストの一行

僕はいつも企画書を書くとき、表紙をめくった最初の一行、ここに「かましの一行」を書きます。相手に最初に何を伝えるか。ここの部分が一番重要であり、一番難しい。だからそれだけの時間をかけます。

出版の世界では、一冊の本のタイトルを決めるとき、新人編集者が「百本ノック」とかいって、百通りのタイトルを考えさせられることがあるそうです。
でも僕は、百本のコピーを考えることよりも、百本の中から最良の一本を選ぶ方が難しいと思う。だから、どうでもいいものをたくさん出すのではなく、ベストなものを一つだし、決定権のある人がそれに対してイエスかノーかをいう。そのスタイルが一番いいと思います。

コピーライターなんかもそうで、「たくさん書け」と言われます。書かないと上達しないと。それは間違っていないと思います。
でも、「どうでもいいものをたくさん出すのではなく」というのもその通りだなとも思います。では、どうやって「ベストなものを一つ」出すのでしょうか。結局、たくさん書くしかないのかしら?

そもそもなぜ企画書を書くのか、考えたことありますか?
答えはひとつ。自分のやりたいことを実現せるために書く。それが企画書です。当たり前のことなんですが、以外とこのことを忘れている人が多い。

その”意外”の一人に入ってしまいました。当たり前といえばそうなのですが、「自分のやりたいことを実現するために」なんて、考えたことがなかったです。書かなきゃいけないから書いていた気がします。
考え方を改めたい。

同じことをやり続ける人へのリスペクト

知り合いのカメラマンが新潟のお百姓さんを取材に行ったときのことです。
お百姓さんの写真をたくさん撮って、最後に「今年のお米のできはどうですか」と聞いたら、そのお百姓さんは「いやわかりません」と言った。
「あなたたちは今まで何万枚って写真を撮っているだろうから、今撮った写真がいいか悪いかってわかるかもしれないけど、僕はまだ米を五十回しかつくったことないんです」と言ったんだそうです。

50年お米をつくり続けているっていうと、もうベテランですけど、つまり50回しかつくったことがないっていうことなんですよね。
捉え方次第であって、どちらも間違っていないのですが、このお百姓さんの捉え方って素敵だなと思いました。追い求める姿勢にもつながるんじゃないかとも思い、いつでも初心を忘れず謙虚な気持ちで取り組みたいと思いました。

同じことを同じようにやり続けている人って、ほうとうに偉大だなと思います。僕は自分にそれができないのがわかっているから、逆に、いつも新しいことを考えなきゃっと思っているのかもしれません。

わたしも、同じことを続けることが苦手な人で、いつも新しいことに目が行きがち。飽きっぽいのかな。それを弱点にしないように、どんどん新しいことを見つけて面白くしていきたいと思います。

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