「ファァァァァァァック、マダファックァーーー1週間」

Ryunosuke Honda
たぶん屋日誌
Published in
4 min readFeb 11, 2019

水が出なくなった。

今年が始まってからというもの、想像しうる限りのあらゆる災厄を一身に受けてきた本厄ボーイ。

雪原に向かってファッキュー、マダファックァーーーと叫び散らかしていて喉が枯れたので、そろそろブログの時間だ。まぁ要約すると本稿は、140字以上の鳥のさえずりであり、あるいはもっと単純に原始的なアメブロ的、ホムペ的なものである。

まずは最近の近況報告を簡単にしておくと、

風邪で年末年始はダウン
4回転に挑戦するスケーターばりに氷上での転倒7回
うち2回はリプレー動画でも再生しているかのような転倒っぷりで腰痛
うち1回は友人に歩きLINEしていたら神罰必定とばかりに転倒しスマホが落下、雪上を2バウンドほど。画面は氷結生、もしくはコスメオタクだった卑弥呼が叩き割りひび割れた鏡みたいに
トイレが詰まり、修理にやってきた業者に「流し過ぎるとと溢れるから気をつけてください」と釘を刺しておくと、さすが期待を裏切らず溢れさせてくださり、そのまま放置していたので「それそのまま拭かずに帰る気ですか、いい根性してますね、お名刺からまずは頂戴しましょうか」という面倒な茶番をさせられるし
運転中に上司から来た電話にがっつり出ていたら交通整理をしていた警官にまんまとひっかかり、減点・罰金を食らい
高校時代の後輩が家に来る前日に風呂洗いでもするかと、蛇口をひねるとシャワーから赤い錆(青い鯖と読み間違えないでね)が突如として出てきてその色が血にしか見えなくて浴室で「明日は温度が恐ろしく熱いと評判の近所の銭湯にでも後輩を連れてくか」と思い、直後このタイミングで風呂使えなくなるのはさすが本厄と大爆笑し
柄にもなく豚丼屋に入ると、押しの強いおばちゃんが小食の僕に「肉多めがこの店は普通ですからね、あとは味噌汁、新香は別料金だから、どうでしょうね」と云われ、断り切れずに肉多め、一番安い豆腐の味噌汁を付け、「そしたらじゃあ全部合わせて1000円コースね」とおばちゃんは明るい声で厨房の奥に消えていく背中を見送りながら何を提供する店か一瞬わからなくなり、持ってきたお盆の上には頼んでいない新香が乗っていて、「これサービス」と笑顔のおばちゃんの目には「お金がなくて苦しいんでしょ」という哀れみが宿されていて
今年は雪少ねぇし移住1年目の初心者モードには悪くねぇなハッハァ!と高笑いしながらワイングラス傾けてゴホゴホむせ返っていたら、各種メディアが嬉々として日本一寒い街だとか、のたまって集結するようになり、18年ぶりの氷点下24度以下にまで冷え込み、家の水道管が凍結し水が出なくなった

など、ロープ際まで追い詰められた敗残ボクサーよろしく、ガラ空きのみぞおちに容赦なくパンチを打ち込まれ、両手で顔を隠す完全な「ごめんなさい、ギブっす」状態なわけだ。だいたいここまででざっと1カ月半くらいである。もちろん最大級の厄はここに書くわけにはいかないので、話を盛るどころかまだぬるい方なのだ。

さて、そんなわけで水道管が凍結した話にようやくたどり着いた。メインディッシュの前なんて大概腹は膨れてるもんだ。
寝る前の水落しを甘く見てせず、ストーブ焚いてりゃ大丈夫だろうと温々しておったら、一滴も出なくなった。
2連休の初日はそんな滑り出しで、配管業者は記録的な大寒波の前に大忙しで2日後でなければ来れないとのことで、風呂屋に行って、トラットリアで馬鹿食いし、これからは大学時代からYouTubeなどで観てきた憧れの「ビール注ぎの達人」が僕らの街にやってくるとのことで出かけるわけである。立ち飲み店でアルバイトをしていた大学時代に聞けていればどれだけ有益だったろうか。今となってはサーバーから自分の手ずからビールを注ぐことすらできず、ただ座してひどい味のビールばかりを待つことが増えてしまった今日この頃である。

こないだもこんな原稿読んだって?え?焼き増し?それの何が悪い?
と食ってかかるほどには、最近そんなわけであれこれあって文字もろくに追えない日々である。

でも痛いって気持ちいいし、苦しいって楽しいし、傷ついた分だけ強くなれるし、とかぼそぼそ北国の夜道でつぶやきながら立ち上がってる人がいればそれは私のことです。

2018/2/11

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Ryunosuke Honda
たぶん屋日誌

「道」のつく日本唯一の地域に移住。蓴菜、オクラ甲乙付けがたし。 対面でお話する時、ポテチ成分談義の話題がお好き。