弁証法を知ったら、意見の対立が怖くなくなった

toiee kota
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Published in
6 min readDec 1, 2017

こんにちは。
toiee Labのコウタです。

最近、自社のコンテンツである「Web寺子屋」の価値を認識してから、通勤の時間をWeb寺子屋タイムにしています。学びと発見をたくさんシェアしていくので、楽しみにしてくださいね!

さて、今日聴いた音声は「弁証法」です。

僕は「弁証法」をインターネットで調べて、Wikipediaを読んだ結果、即刻挫折してしまい、これまで一体何に使えるんだろうと思っていました。しかし、Web寺子屋2010の「弁証法」を聴いて「チームでの議論がかなり生産的になるのでは?」と思ったので、シェアします。

弁証法ってどんなもの?を「自分なりに」考えてみる

弁証法って聞いたことありますか?

哲学者のヘーゲルという人がとった哲学のアプローチだそうです。ヘーゲルの弁証法では、すべてのものが己のうちに矛盾を含んでおり、テーゼ(命題)に対してアンチテーゼ(それを否定する命題)があります。そして、それらが統合されて、ジンテーゼ(本質的に統合した命題)になるといいます。(音声をきくと、意味がわかります!)

難しいことは置いておいて、「弁証法」の音声を聴いた時に、僕は弁証法というものを、

  • イノベーションを起こすときに大事な思考
  • 構造を理解するときに使える思考
  • 対立するものを統合して第3のアイデアを出す
  • それを続けてどんどん発展させていく

と、解釈をしました。 (Web寺子屋をうまく活用するコツは、話されている内容をそっくりそのまま憶えるのではなく、聴いていて浮かんできた問いを自分なりに探求することだと思います)

なるほどな〜と、音声を聴き終えた後、ぼんやり考えていると、ふと、普段会議にをしているときの、自分を振り返り始めました。

対立を恐れて発言できない、迎合する

「会議に参加しても、発言しないなら、いないのと同じ」

本か何かで見た時に、この言葉が胸に突き刺さりました。感銘を受けたというわけではなく、痛いところを突かれてズキズキしていました。

というのも、まさにその言葉が自分に当てはまっていたからです。これまで僕は会議に参加をしても発言をほとんどしませんでした。ずっと話を聴いているだけで、本当にいないのと同じと自分でも思っていました。

でも、本当は、発言をしたくないわけではありません。どうして意見を言えないのか、自分を分析した時に、

  • 間違いをするのがこわい
  • 自分のアイデアが却下されるのがこわい
  • 人に遠慮をする

と思っていることに気づきました。

チームで良いものを作りたいとは思っているけど、自分の中の恐れが邪魔をして、口を開くことができませんでした。

自分で、マインドセットを整える言葉を作る

貢献したい気持ちはあるのに、意見することができない。議論に参加するたびに、悔しい気持ちになりました。

そんな日々を送っていたある日の朝、Web寺子屋2010の「弁証法」の音声を聴きました。音声の中では「矛盾の統合」や「螺旋的発展」について話されていました。

いきなり、「矛盾の統合をして、画期的なアイデア出すアイデアマンになろう!」というのはハードルが高く、すぐに挫折しそうだったので、小さなステップから始めることにしました。

そこで、次の以下の2つのマインドセットを考えたのです。

  • 自分、そしてチームの仲間は、「良いものつくりたい」という思いもって、議論している
  • 対立する意見が現れたときこそ、良いアイデアを出す機会

それから、「マインドセットから自分はまず、どんな行動をとることができるか?」を考えました。すると、2つの小さなステップが思いつきました。

  • 感じていることを話してみる
  • 同じ言葉の言い換えになってもいいから、自分の経験、言葉で話してみる

考えた行動アイデアを、チャンスがあれば、実行することをし続けた結果、少しずつ発言ができるようになってきている自分を感じることができました。

そのあとも、繰り返し、弁証法の音声を聴いて、繰り返しマインドセットをしっかり持って議論に臨むようにしました。

考え方が変わった

そんな小さなステップを積み上げた結果、さらに成長した自分に出逢うことができました。

ある日の会議で、製品について話し合いになった時に、思い切って議論の進め方を提案してみました。すると、議論に参加していたメンバーが、「自分はこうした方がいいと思う」と言ってきました。2つの意見が対立した状態です。

その時に、これまで続けてきたマインドセットが活きました。

「まず、相手が言っていることを理解しよう」 「そのうえで、第三のアイデアがあるとしたら?」 「この議論を前に進めるために、自分は何ができるだろうか?」 「僕が転んでもいいから、自分のアイデアをきっかけに、ほかの人が考えられたらいい」

そのほかにも、「あえて反対の意見を言ってみるなら…」という考え方もできるようになりました。

さらに驚いたことに、以前であればただひたすら話を聴くだけだった自分が、チームで対立する意見が現れたときに、「ファシリテーションを弁証法という観点から捉えて、双方の意見をきいて、統合するアイデアを促すような質問をしよう」ということまで考えられるようになったのです。

これまで、意見を言うことも恐れていた僕にとって、驚くべき成長でした。

学びを、仕事や生活に取り入れるコツ

この体験から僕が学んだことは、実践できそうなところから取り入れて実行することで、やがて大きな変化になるということです。

ポイントととしては、

  • 小さなことからはじめて、リズムを作っていく
  • リズムができてきたら、次のチャレンジを考える

そうしていくと、実践するハードルも低いですし、無理なく続けることができます。少しのチャレンジでも構いません。少しずつ変わり始めます。

Web寺子屋や、他の音声を聴いたり、文章コンテンツを読んで、小さなファーストステップを考えて実行してみましょう。音声を「3分だけ」聴いてみる、ということも、十分小さな一歩になります。 ぜひ、Web寺子屋を聴いてみてください。

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