わかることより、まずアウトプット

といかず
といてら
Published in
5 min readMay 22, 2018

今の飛行機は、ドンドン自動化されて、マニュアル化され、膨大な資料の山となっています。
多分、一般おお仕事でも同じような自動化の波が押し寄せてきていると思います。

すぐ手の届く所に、たくさんの溢れるような情報があります。

しかし、限られた期間、プレッシャーと不安の中で、何がいま自分に必要な情報なのか?、うまく活かせていない、価値を理解できていない感じがしていませんか。

それを取り戻すためには、

考え方、脳の使い方、知識の習得、簡単に言えば、
学び方を知っていれば、知識を知恵にする方法がわかってきます。

物事を速く習得する

ものごとを習得する=脳の働き

脳の情報処理を単純化すると、

・情報を取り込む

・利用できるように蓄える

・発信する。行動する。

この3つです。

頭に入れる

そとから情報を入力するには、

脳はすべての情報を五感を通して感じています。
文字情報にしてもそうですよね。
文字の言葉が、そのまま頭の中に入っているわけではないのです。

とにかく、この五感をフル活用して情報を取りこむことです。
解っていると思い込んでいる情報は、頭は過去に似通った情報を照らし合わせて、それ以上の情報を取り込もうとはしません。

それを防ぐためには、興味を持つことです。

当たり前、これが正しいなんて思わないことなんですね。

少しの違いや変化に注意をする。

そうすると、今までとの違いが見えてきて、頭に入りやすいのです。

頭に蓄える

人間の脳と、コンピューターの違いは、

「記憶を曖昧化すること」です。

コンピューターは正確に物事を記憶していますが、ちょっと違いをつけるだけで区別がつかなくなる。

応用が利かない覚え方なのですね。

人間は、髪型が変わったり、痩せたり、太ったりしてもその人と分かります。

記憶を曖昧に覚えておくことで可能となります。

曖昧がどこから来るのかというと、同じものをまとめるというアタマの作用らしいのです。

丸いものは丸いもの同士、四角は四角同士というように、感覚が同じものをカテゴリー化して、連結して覚えています。

これが、想像や、応用が利く人間の働きです。

そこで、入ってきた情報は、
自然に任せると、
同じようなものと、引っ付けてしまう。

変化を意識しなければ、同じようなものとして処理されてしまい、
頭に残らないのです。

そのために、

・同じトピックを「複数の視点で学ぶ」

・違う視点で、「同じ部分」が何か考える

ですから、マニュアルやガイドで学んだ知識を自分のやっている仕事の視点から見直してみることです。

この視点ということが曲者なんですね。
視点を変えようと思っていても、意識してもできません。

ではどうするかというと、

「問い」を立てるということです。

質問するのです。

これって、本当か?
なぜ、これをやるの?
なぜこのやり方でやってるの?
なぜ、こう決まっているのか?
他にやり方はないのか?

これだけで圧倒的に速く、物事を習得できます。

もう、知識が実際に行かせていないというコメントはされなくて済みますよ。

インプットは、「質」より「量」です

たくさん、たくさん入れましょう。

同じ本も、何度も読むと、
その度に、違う発見をします。
なぜなら、先ほど読んだ時とは、
知識量が違うからです。

本を読むときは「質より、量」ですから、

・一度で全部を精読するのではなく、

早読みを何度もする
ということがコツです。

わかろうとするより、わからないな〜という感覚を大切にして先に進むです。

パイロットの時は、とにかくわからないと調べまわっていて、一向に終わらない。
パイロットはわからないとそのことに集中してしまい、深く掘り下げてしまいがちで、結局全体像や、大切な本質から外れてしまい、
ただ知っているという状態だけになっていたような気がします。

まず、わかるということより、全体を大きくつかむ習慣が大切です。
そうすると大切なところと、そうでないところが見えてくる気がします。

行動につなげる

最後に、発信と行動の話をします。

それは、「筋肉を動かすこと」です。
筋肉を動かす = 話す、書く、やってみる。
これをすることで、脳は理解を深めます。

とりあえず、やってみる。ことが大切。

失敗したら、評価に響く?

やってみるは実際にやるだけでなく、頭の中でもできるのです。
イメージフライトがそのいい例です。
脳は、イメージと現実を区別できません。

同じ経験として受け取ってしまいます。

だから、Try&Errorは、頭の中でやるのです。
それが、実際に飛んだのと同じ経験となってきます。

だから、イメージフライトのやり方を間違うと、悪い癖を刷り込む可能性がとても大きくなってしまいます。
いかにリアルにそのやっている感覚を再現するかが重要です。
やり方だけをなぞるようなことをしていると百害あって一利なしという状態を作ってしまいます。

あとは、

誰かに説明したり、
紙に書き出して、復習すること。

繰り返すことがとても大切になってきます。人にきっちりと説明できることも、深い理解につながります。
うまく説明ができないところは、自分でもわかっていないところです。
アウトプットして初めてわかってきます。

とにかく、わかった、できると思ったら、やって見ることです。
やってみて、その結果を見て、次を考える。
この繰り返しが大切ですね。

といてら渋谷ワークショップ

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といかず
といてら

人の学習について学び始めると、還暦もとうに過ぎているのに、もっと自分を高めることができると気づいた。ヘリコプターから小型ジェット、新聞社の取材飛行を経験して、東亜国内航空へ、最後はJALで翼をたたみました。新しい人生を歩むために自分の学習能力を高めていきたいと思っています。