自信の源

といかず
といてら
Published in
5 min readMay 20, 2018

いつもは、自信を持ってフライトをしていたのに、
機長昇格の前や、移行訓練、定期審査の前になると、
急に心配になって、自信がぐらついてきます。

勉強しようと、マニュアルを開いた途端、
膨大な資料の山の前で、忘れていたことに愕然として、立ちすくんでしまいます。

自信は、知識もしっかり身につけ、経験も豊富で、
人からすごいと言われることで保てると思っていませんか?

そんな思いを持っていると、いつも人の評価が気になりますよね。
知識を試される場になると、途端に心配になってしまいます。
そうなると、質問されてモグモグと答えられなかった自分の姿を
重ねてしまい、またできないのでは、また失敗してしまうかも
という気持ちが湧いて来て、急に不安になって来ます。

自信がどんどんなくなって来てしまいます。

自信なんて、錯覚なんですよ。

自信とは、字のごとく、
自分を信じていると思い込むか、思い込まないかだけです。

一番、自信たっぷりなのは、経験の浅い、知識の少ない人なんですよ。

知識や、経験がないので、
リスクや、自分の知識量を客観的に判断できない。
そこで根拠のない自信を持ってしまう。

自信とはそんなものです。

勉強をすればするほど、知らないことが増えてきてしまう。
経験を積めば積むほど、自分の力のなさを痛感させられていくのです。
そして、人は謙虚になっていきます。

自信は、知識と経験を積まなければ、自信がつかないというのは、
それも自分が信じている思い込みにすぎません。
自信たっぷりに見せるか、見せないかだけですよね。

自信とは、自分は「できる」と信じている状態です。

何があってもやり遂げる気持ちさえあれば、
自信たっぷりの振りをしていればいいのです。
自分は、絶対にやり遂げる力があるという気持ちを持っていればいいのです。

それを阻害するのが、

かすかな、「うまくやれないかもしれない。」という気持ちです。
本当に、心の隅に浮かぶ、かすかな感覚なのです。

これがすべてをぶち壊してくれます。

日本人は特に謙虚な姿勢が好まれるので、うまく行った時でも、
「とんでもない、まだまだですよ」、「たまたま」
と言ってしまいますよね。
こういうことを繰り返していると、本当にまだまだと思ってしまいます。
そして、心の奥に、これはたまたまだよ。本当は私はうまくやれないのだよ。
という思いを刷り込んでいきます。

素直にありがとうといいましょう。

そして、皆さんのおかげです。
と言って、’’できたことを喜びましょう。’’
自分は、やればできるんだという感覚を楽しみましょう。
できたり、できなかったりして、人間は成長していきます。

その成長に視点を合わせて行けば、すべてが学びにつながります。
学んでいくと、成長して、物事がうまくこなせるようになって、
できるという感覚が身についてきます。

自信は錯覚だとわかれば、自分も、他人も錯覚させればいいのです。
錯覚と実態が合わなければ自然に人は修正していきます。
自信のある自分とのギャップを埋めようと知識や、経験を求めていきます。

まず、自信を持っているイメージを持つことが大切です。
できると信じることが自信を作っていきます。

0.1°でも方向を変えて、1mmでも前へ進めばいいのです。
進めば進むほど、大きな差になってきます。

この時に、最も大切なことが、目標を持つこと。
目標がなければ、近づいているのか、できているのかがわからないからです。
人に言われたことをやってうまく行っても、
何も学ぶこともできないし、自信にもつながりません。
自分で考えて、できたことだけが、「やったー!」という感覚に繋がります。

できるという自信につながるのです。

人の真似をするということと、人の言うことを聞くというのは全く違うのです。
真似ようと思うと、よく観察します。
観察して、ものを見るためには、知識が必要となります。

まず、こうだろなと仮説を立てて、自分なりの方法で試して見る。
そして、起こった変化を観察して、またさらにうまくできる方法を考えてやってみる。

これが学びにつながり、「俺は、できる」につながっていくのです。

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といかず
といてら

人の学習について学び始めると、還暦もとうに過ぎているのに、もっと自分を高めることができると気づいた。ヘリコプターから小型ジェット、新聞社の取材飛行を経験して、東亜国内航空へ、最後はJALで翼をたたみました。新しい人生を歩むために自分の学習能力を高めていきたいと思っています。