木彫の町からはじまった仏師への道

第二の故郷 井波

Yasumasa Yoshida
よしだ造佛所
3 min readJun 9, 2016

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富山県南砺市 瑞泉寺

富山県の西のほうに、木彫の職人が集まる井波町(現・南砺市)があります。

昔、瑞泉寺という大きなお寺を建てたとき、京から来た木彫職人がそのまま町に居ついて井波彫刻の歴史が始まったそうです。詳しくは井波彫刻のホームページを見てみてください。http://inamichoukoku.com

私は岐阜の中学を卒業した次の日、井波彫刻の師匠、土田信久先生に弟子入りしました。

土田先生は伝統的な木彫の仕事のほかに、日展や新工芸などの作家活動もされています。

木彫工房がある懐かしい風景。

訓練生時代のコンクール出品作を、この製材所社長さんが買ってくれた

井波彫刻の起源、瑞泉寺と山門の彫刻。

土田先生と、かつて兄弟子と2人で住込みで修行していた工房。

5年間通っていた木彫訓練校

この街で、15から20歳の間すごしました。

今では5年なんてあっという間ですが、当時は一年がとても長かった。その頃の5年間は今の10年分に匹敵すると思います。

10代の頃と比べると、時間の感覚がかなり変わりました。

思い出深い土田先生の工房ですが、近々取り壊しになるそうです。新しく道路ができるとか。

町の様子も少しずつ変わっていきます。静かな町ですが、これも時代の流れです。

今年の夏、子供を連れて行ければいいなと思います。

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Yasumasa Yoshida
よしだ造佛所

四国在住の仏師。よしだ造佛所代表。家族は妻と赤ちゃん1人。http://blog.zoubutsu.com