文体について

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かかわっている雑誌、かーそる の編集会議(と言う名の雑談)のなかで、『自分の文体の中で参考にした人はいますか?』という問いかけがあった。

当然のように、片岡義男さん銀色夏生さんをあげたのだけれど。

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片岡さんからは無駄のない文章の正確さ、写実、一人の人格として生きることの骨格をもらっているけど、文体については、彼が書くのは感情が染み出ない(思わせぶりのない)文章になので、ちょっと私のとは違うのかもしれない。

日本語の文章としてのキレのようなものはやっぱり銀色夏生さんかなあ、と思う。

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漢字とひらがなの割合とか。

淡々と風景とか出来事を叙述していて、突然感情を揺さぶるような疑問詞を最後に投げかけるようなやりかたとか。

(関係があるような、ないようなきれいな風景写真をつけて文章に深みを増すというのはまんまパクリ。)

今となっては、銀色夏生好き、と公言するのを憚られるような薄まった商品+プライベートを量産するようなひとになってしまったのだけれど、初期の作品とか、やっぱりいまも素敵だと思う。この人の、「星」という詩の中に出てくる『ふうつのことだけど信じられないことを言ったりするひと』、というのは、いまでも私の中で最上の褒め言葉だ。

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いずれにせよ、お二人とも共通するのは、簡潔で無駄のない、でも気持ちの伝わる文章なので、そのような言葉が使えればいいなといつも思っています。

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