アジャツール 第1回 アジャイルなツールって何だろう?
published at 2005/07/27.
はじめに
皆さん、こんにちは。前回、「アジャイルなツール紹介」という記事を書きました。今回からは装いも新たに、「アジャツール — アジャイルなツール紹介」と題して、筆者やその回りの人々が使っている「アジャイルなツール(略してアジャツール)」を独断と偏見で紹介していきます。といっても、奇をてらったツールばかりでなく、普段皆さんの机の片隅にあるようなものにも着目していきます。
アジャイルなツールって何?
ここでいう「アジャイルな」という形容詞は、筆者の脳内限定であり、一般的な「アジャイル」とは異なっている気もします。しかし、この連載を進めていく上で「アジャイルなツール」という定義がないと、ツールを選んでいく指針が見えなくなってしまうことが予想されます。
YAGNI(YAGNI=You Aren’t Gonna Need It.(そのうち必要に…なんてならない) の略。 )に反してはいますが、まず最初に本連載の「アジャイルなツール」の定義しておくことにします。
(1) 使うのが簡単なこと
この連載で紹介した後に入手したら、すぐにでも使うことができることを定義の一つとします。入手についてはモノによって差異があるため問わないものとします。ツールにも「ライトウェイト」を求めることにします。もちろん重さではないですよ。
(2) 工夫の余地があること
ここで紹介した使い方しかできないようでは、読者のプロセスにはフィットしないかもしれません。あくまでもリファレンスとしての用途を提示した上で、各自が工夫によって更に使い勝手がよくなる余地があることとします。
(3) アジャイルな人が使っていること
私の身近なアジャイルな人々が使っているツールということが前提です。誰も使っていないツールでは説得力がありませんよね。ここでいう「アジャイルな人々」とは…すみません、突っ込まないでください。
(注:連載当時の2005年は、国内でアジャイルはまだまだごく一部の開発者だけの取り組みだった。現在であればそれぞれの現場のアジャイルチームの人々がここで言う「アジャイルな人々」と言ってよいだろう。)
次回予告
上記の「アジャイルなツール」定義をふまえて、次回から「アジャツール」を取り上げていきます。まず最初は「スケッチブック」を取り上げる予定です。特にアナログツールに拘らず、ソフトウェアや、デジタルデバイスなどでも「アジャツールだ!」という物はドシドシ紹介していきますので御期待ください。皆さんからも「こんなアジャツールがあるよ」という情報があれば、どしどしご連絡ください。