ぼくら学生は、海外へ飛び出すのに勇気なんかいらない
かれこれ4年くらい読み続けている『隠居系男子』で、「海外に行くために勇気を出して会社を辞めた人の受け皿になりたい」と鳥井さんが書かれていました。
「ああ、やっぱりとても素敵な方々だ!最高…。これで海外に飛び出す人が増えたらいいな」
と思ったと同時に、“海外に行く(ここでは長期的に働く、とか旅するといった意味)”という選択肢に対して、勇気を出す必要ってないなあという違和感を覚えました。
必要なのは、(eチケットを含めた)スマホとパスポートとちょっとのお金のみ。それさえあれば、まじでなんとかなる。だから、“勇気を出す“っていう表現はToo Muchで、もっともっと気軽な選択肢なはずなのになあと思ったんです。
多分それは、自立した大人として享受している安定的生活を捨てることとの葛藤を意味しているから、勇気という言葉が使われていたのだと思います。
じゃあなんで違和感を持ったかというと、ここにぼくらは勇気を出すほど背負っているものなんてない大学生だからです。つまり、あの一連の発信に関してはぼくらはターゲットじゃないからです。
就活前の春休みを1ヶ月まるまる海外にいこうが、休学して長期でインターンにいこうが、目に見えるリスクはない。失敗したら帰国して復学すればいいし、楽しかったらそのまま大学辞めて現地で働き続ければいい。現地の会社や国の雰囲気にすれ違いを感じたのであれば他の会社を探せばいいし、旅行や留学にシフトするのもあり。
この極端なタイトルをクリックして読んでいる学生さんは、それくらいの余裕のある恵まれた人がほとんどだと思うので、めっちゃ自由に動けるんですよね。
よく、1年休学したらその分一年分の給与をもらえなくなるから◯◯万円損する、みたいな話あります。でもそれって終身雇用制の上での話だと思うので僕らの世代には関係ないと思います。
アジアに行くという話をすると、治安だとか衛生状況とかそういう話をする人もいますが、アメリカとか南米とかと比べたらそこまで気にすること無いと思いますし、衛生状況なんて生活に支障をきたすものではない(タクシー移動してれば関係ないw)ので問題ではない。
語学?文化の違い?2017年にそんなこと言ってたらこの先どうするんだろうって結構心配になります。
親御さんや先生の反対…。これはがんばってくださいw
なにはともあれ、大学生にとってみれば、海外に行くことに対してためらうこと要因なんて本当に無いと思うんです。勇気なんていらない。だからこそ、勇気が躊躇う要因になる社会的地位を得ちゃう前に、海外に飛び出す経験をするのがどう考えても良いと信じています。
ぼくは、海外に行って色々変わりました。まだFacebookも知らない超情弱高校時代にアジア1人旅をして、18歳まで思春期を引きずっていた自分と決別できました。驕り高ぶっていた時にアジアでインターンをして、半鬱になりながら自分の弱さに向き合って、さらに一皮向けた気がします。
たくさんの方々に迷惑をかけました。たくさんの方々にお世話になりました。そういった積み重ねがあったおかげで、いまは納得して生を享受し、生きながらえています。
周りを見ていてもそうです。海外に行く前・後では圧倒的と言っていいくらい変わっている。人って変わるんだって本当に思いました。
だからアセナビをずっとやっているし、本当にみんな海外に行けばいいと思っています。
特に学生。よく「みんな起業しよう」と仰っている方がいらっしゃいますが、 ぼくは「みんなアジアでインターンしよう」と言いたいです。
勇気なんていらなくて、リスクなんてなくて、しかもがんばれる環境があって、頑張ることさえできれば次のレベルの楽しさを垣間見える。
今度、関西で海外インターンに関するイベントをやるのですが、メッセージとしては「みんな海外インターン行こうぜ!」という感じです。
タイモブさんやGlobal Wingさんといったイケてるインターン紹介している会社さんがあります。武者修行さんやサムライカレーさん、グロキャンさんやkokokara Groupさんなど、短期集中型の海外インターンプログラムを提供しているところもたくさんあります(リンクは貼らないのでぐぐってみてください)。
これだけ機会に溢れている世の中で、海外に行かないという選択肢はもはやよくわからないので、大阪から東京に来る感覚で、いや、西船橋から九段下経由で渋谷行くくらいの感覚で、いや、ファミマにアイス買いにいくくらいの感覚でみんな海外に行ったらいいんじゃないかなあと思ってます。