1年間休学してみて。ぼくは休学期間を活かせたのか

こんな記事を読みました。

素直に「めちゃくちゃかっこいい!」という感想を持ったとともに、「自分は休学期間を有意義に活かせたのだろうか?」と自分に問うていました。

今日はそんなことを。

起業してやる! ・・・しかし◯◯が足りなかった

ぼくは2015年9月より、3年後期を終えた段階で1年間の休学をしました。「アセナビをちゃんとやる」というふわっとした理由で、休学費10万円を納めて大学から1年間離れることにしました。

アセナビは創設者の佑豪さんの時代からほぼ学生だけで運営されています。学生だからこそ、しがらみに囚われずたくさんの方々に取材させていただいて、良くしていただいたというプラス面がある一方で、組織の継続性が永遠の課題だったのです。だから休学を選択し、1年間あればやるしかない環境を作れると思いました。

やるしかない環境というのは、当時の文脈だと「起業」でした。アセナビのメディアを使えば、どうにかマネタイズができるはずだし、何か面白いことができそう。そうしたら、きちんと会社として継続性を持ってメディア運営をしていける。そんなことを考えて、ぼくの休学期間ははじまりました。

まず取り掛かったのは、かっこよく言えばマーケットリサーチでした。アセナビが社会にできることは何かを考えたときに「ASEANで働く若者を増やす」ことにあると考えたので、「ASEANで海外インターンをする学生をもっともっと増やしたい!」と思い、2015年11月の一ヶ月を使ってタイ・カンボジア・ベトナムへと赴きました。

越さんのご厚意で、バンコクで開催されたジョブフェアに参加させていただきました
リサーチに加え、取材もたくさんさせていただきました。写真はプノンペンにて「カンボジアは「支援の対象国」から抜けださなきゃいけないフェーズ」だと話されていた中村英誉さん
ホーチミンでは和僑世界大会にもメディア枠で入り込ませていただきました
サッカー好きじゃないくせに日本対カンボジア戦を観戦したり
普通にホイアン観光したり
帰国前についでに寄った香港でなぜか登山したりと、ものすごい1ヶ月でした

現地では30名以上の経営者・現地採用の方々にお会いして、「海外インターンってどうなんでしょうか?」といった話をうかがってきました。ひとつひとつの出来事は割愛しますが、結果としてあんまりワクワクしなかった記憶があります。理由としては、ASEANにある日系企業では、インターン生をめちゃくちゃ採用したいという企業はごくわずかでしたし、インターン生の考え方も「正社員にやらせたくない仕事を抜き取って、安くやってもらう」という企業もあった*からです。

*注 国・業種・企業の状況に依るので、一概には言えません。たまたまそういう企業さんがあっただけで、一般論でないことはことわっておきます。良い企業さんは山ほどあります。

また、インターンと並行して新卒でASEANの会社で働くことについても聞いていました。それは、アセナビで「新卒海外就職特集」をやることが決まっていたので、ライターの山村さんが行く前に現地の感触を確かめる意味合いもありました。

けれど、感触はインターンの状況と似通っていました。要は、未経験の “普通の若者”はいらないということなんだと思います。

これらのリサーチをしながら、たくさんの方々にお世話になりました。学生に人気の海外ビジネス武者修行プログラムの方々にはたくさん時間を割いていただき、いろんなことを教えていただきました。本当に感謝してもしきれないほどです。

けれど、中々思うように物事が進まない上に、自分自身に“覚悟”が足りなかったことが決め手となり、ビジネス化の路線を諦め、諸々重なってハノイにあるIT企業へとインターンへ行くことに決めました。「ASEANで働く」を推進する前に、そもそも自分が働いた経験をしていないことに強烈な劣等感を持っていたからです。

ハノイでのことは以下に綴っています。

諸事情でハノイからセブへと移動させていただくこととなり、もう2ヶ月半のインターン生活を再開しました。

フィリピンで感じたこと

土日は1人旅をして、性懲りもなく感傷に浸ったりして (←ミスチル風)。

フィリピン三日目では出鼻をくじかれ、絶望感を漂わせながらはじまったインターン生活でしたが、たくさんのことを任せていただいて、どんどん裁量が増えていました。

結果としてはクライアントや他社とのやり取りを全て任せてもらったり、Webディレクション的な立ち位置や営業のオペレーションづくりをさせていただいたり、めちゃくちゃ充実していました。期間が短かったため客観的に見て「やりきった」という水準までは達していないかもしれません。ですが、社長から「もっといてくれ」と言っていただいたときには、涙が出そうになるほど嬉しかったのを覚えています。

そのときにぼくが社長に伝えたのは、

「ぼくは、この大好きな会社にいることが今とても楽しいですし、貢献できている感覚もあります。そう言っていただけて本当に嬉しいのですが、こっちにいる間に日本でやりたいことが見つかったんです。帰国してもこのままセブに残っても、どちらにせよ突き進んでいけるイメージはあって。でも、ぼくは自分に素直に、やっと見つけたやりたいことに進みたいんです」

そんなことを言いました。

休学前半は「覚悟のなさ」が原因で起業を諦め、だったら環境を変えようということで意気揚々と向かったハノイでも撃沈。自己肯定感が過去最低ラインとなり、休学したこと自体を後悔しまくっていた約11ヶ月と半月。

その辛かった時期をバネにフィリピンで働いてみて、ちょっぴりですけど自分に自信を持った瞬間が、休学してからほぼ1年になる2016年9月でした。そこまで経って、はじめて「休学をして良かった!」と、心から思いました。

さいごに

そんなこんなで1年が経ち、帰国して復学しています。

ここ最近は、休学という選択肢はメジャーになってきています。現に、アセナビメンバーのコアとして活動している5人は休学していましたし、その他のメンバーでもジャカルタのリクルートに行ったりダナンでお土産事業を立ち上げたり、NZでワーホリしたり、タイに住んだり…。8割方が休学を選ぶ不思議な団体なのですが(笑)、それぞれいろんなことを考えていたんじゃないかと思います。

ぼくは、滑り込みでなんとか休学を肯定できた人間でした。この経験が無かったら、将来どうなっていたんだろうと思う程です。だから、そんな経験をできる人が増えたらいいなと、すごく生意気ですが本当に思っています。

この記事を読んでくれた他のメンバーが、休学してみて思ったことを聞いてみたいものです。

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