Sota Mikami
Dec 27, 2016 · 11 min read

〈目次〉
1.自己紹介
2.どこにでもある社会問題
3.タニンゴトをジブンゴトに
4.沖縄での挑戦
5.ベトナムでの挑戦
6.教育の力で世界を変える
7.教育の可能性と限界
8.最後に


1.自己紹介

はじめまして。アセナビライターの三上蒼太です。
アセブロははじめて書きます。

沖縄の大学で海洋生物の研究をする学科に所属しています。
専門はユーグレナ(ミドリムシ)の親戚のクラミドモナスです。
また、同時に沖縄発の教育系ベンチャー企業にて働き始め社会人2年目です。
全国から沖縄にくる修学旅行生向けの教育プログラムを開発・提供しています。扱うテーマは平和教育・性教育・主権者教育・環境教育・アイデンティティー教育・リーダーシップ教育などです。

ASEAN・・・というか、ベトナムが大好きです。ベトナム愛なら沖縄学生界隈No.1だと思っています。
もっと愛も知識も経験も深めて、沖縄一、そして日本一のベトナムラバーになりたいです。
そのうえでベトナム国・ベトナム国民からも愛されるような人間になりたいです。

自己紹介について詳しくはこちらのストーリーにて書きましたのでどうぞご覧ください。

2.どこにでもある社会問題

シンガポール・マリーナベイサンズより。空気の汚さに驚いた

社会課題・社会問題という言葉は毎日のようにニュースで目にするようになりました。

どこの地域にも大小問わず様々な課題があり、各企業・NPO・NGO等々が課題解決に挑戦したり、また解決の糸口が見つからず深刻化している問題もあります。

例えば原発の問題。
例えば少子高齢化の問題。
例えば犬猫殺処分の問題。
例えば米軍基地問題。

例えば世界の経済不安定の問題。
例えば地球温暖化。
例えば難民問題。

社会問題はどこにでもあります。
あるがゆえにそれが普通とさえ感じてきます。
誰かが構造的暴力にさらされていたり、誰かが特別困っているのにも関わらずそれが一般化しているのは恐ろしく思います。

3.タニンゴトをジブンゴトに

ただ、「それが一般化している」のは私たちだけです。
おおかたの私たちだけです。
その問題の当事者たちにとっては決してそれは一般化するものではなく、それは常に付きまとっていて常に問題意識の上にあります。

いわば多くが各社会問題に対して「タニンゴト」な状態であると考えています。
当事者たちにとっては「ジブンゴト」なことは、遠く離れた関係ない(ように思える)人たちにとっては「タニンゴト」なのです。

「がちゆん」という僕たちの会社は、そんな様々な「タニンゴト」を「ジブンゴト」にすることを理念に置いています。
例えば、沖縄に修学旅行に来る生徒たちにとって、沖縄の米軍基地問題に関しては「タニンゴト」である場合が多い(もちろん人によりますし、例年意識は高まっているようにも感じています)。
そこに対して新しい授業スタイルを生み出し、生徒たちに効果的に届けることで「タニンゴト」だった沖縄の問題について「ジブンゴト」の意識を生み出します。
そうすることが出来れば学校に戻った後も、学校を卒業した後でさえも、心のどこかに当事者意識が残り、メディアなどでそれに関するワードを見聞きするたびにそれについて考えてくれるようになると信じています。

どんな社会問題も、共通して必ず解決に導くことができる方法があると思っています。

人類全員がその問題に対して「ジブンゴト」になること

です。
全員がそれについて考えることが出来れば膨大なリソースも知見も時間も集めることができ、協力体制を構築し課題解決に向かうことができると思っています。

そのために、私たちは修学旅行生が沖縄のことを真剣に考えることを皮切りに、
それについての当事者意識を高めてほしいし、
また真剣に考え社会問題に向き合うという経験を積んでほしいと思っています。
その結果各々がひっかかる問題へのアンテナが高まり、求心力を持てるような人間を育つことで、「タニンゴト」が「ジブンゴト」になっていく波がたくさん生まれるはずと信じています。

弊社「がちゆん」のロゴ@ビーチ

4.沖縄での挑戦

沖縄にある問題の一つ。
「平和教育をどう継承していくか」です。

平和教育といえば、
第二次世界大戦において唯一の地上戦が行われた沖縄か、
原子爆弾が投下された広島か、長崎
で行われることが多いです。

1945年に日本における戦争が終わりを迎え、2016年現在は戦後71年になります。

今までの平和教育と言えば、資料館の展示を見て学ぶことや、戦争体験者の方々の講話を聴くことでした。
が、戦後71年たった今、特に後者の方法に関しては継続が難しくなっています。
戦争体験者ではない方が史実を勉強することで継承していくことはできますが、やはり体験者とそうでない人とではどうしてもその”重み”や”原体験”というところから差が生まれてしまいます。

そこで私たちは、展示の閲覧や講話による”インプット型”の学びではなく、
「平和とは何か」を考えたり、「沖縄米軍基地問題の本質とは何か」を考えるといった”アウトプット型”のスタイルを構築しました。
従来の平和教育でのインプットに加え、修学旅行生と現地沖縄の大学生が共にそのテーマについてディスカッションをし、アウトプットによって学びを深める授業スタイルです。

受け身ではない学びによって当事者意識も高まり、また社会問題に向き合うという経験を得ます。
また、友人や大学生の”自分とは違う意見”を聞くことにより多様な視点を知り、深く思考しようとする能力が身に付きます。

今までの平和学習を否定するのではなく、新しい形を提供し、「平和教育をどう継承するか」という問題に対して一つの策を打ち出しているつもりです。

5.ベトナムでの挑戦

現在、ベトナムの日本語教育・人材育成会社にて研修を受けています。
ベトナム人への日本語教育をはじめ、自由に教育プログラムを企画し提供させていただいております。
日本文化の授業、キャリア教育、金融教育、日越理解などに関しての授業を行ってきました。

さて、先日私はNam dinhというハノイの南に位置する省に行ってきました。
旅はとても楽しかったのですが、行き帰りのバスが酷かったんです。
定員30名くらいのバスに、50~60名を詰め込みます。バススタッフの対応も悪い。
しかし毎週帰省するのがデフォルトなベトナム人にとって、次のバスを待つというよりも早く目的地に移動したい気持ちが勝るようで、そんなバス環境にも耐えて詰め込まれることを選ぶ。
また、詰め込みすぎて交通法は決まって違反。それを取り締まる警察もいるが、すべて賄賂で解決している。
乗客は速く移動できる、スタッフは客を詰め込み売り上げが伸びる、警察は財布が温まるという3者が得をする構造ができているのだ。
・・・こういうことはバスに限らず至るところから感じる。
やはりこういう状況が生まれてしまうのは、ベトナムの急速すぎる経済発展の影響なのだと考えていて、仕方がない面でもある。
というもの経済発展に教育がついていけていないのだ。
ベトナムの予算案を見ても結構な金額が教育に投資されてはいる。
しかし具体的な用途はどこを調べてもちゃんとしたデータは見当たらない。
どのくらいの額が政治家のポケットに入っているのかと思うと胸が苦しくなる。
(ベトナムでトビタテのような制度ができてほしい。器用で真面目な気質のベトナム人がたくさん世界に飛び立ちいろんなことを自国に持ち帰ることができれば更なる発展が期待できると強く思う)

はっきり言って、汚職を今すぐ無くすことはできません。
なぜなら現在のベトナムで政治的発言をすることは非常に危険だからです。

長い目にはなりますが、ベトナムをより良くし、かつグローバル化した社会で生き残っていくためには質の高い教育活動が重要だと考えています。
そしてしっかり物事を考えることができるグローバルスタンダードを身につけた人材の育成と輩出。

そのために、今は沖縄の会社活動を通じて勉強・経験してきたアクティブラーニングの手法を使った教育をベトナムに持ってきて、広げています。
その中で自分たちのマインドをじっくり生徒に伝えていき、自分たちに共感できる人たちを増やしています。
若干宗教チックに思えてしまいますが、地道な活動が今は大切だと思っています。

6.教育の力で世界を変える

理学部で海の生物のことを考えながらも、こういうことも考えています。

社会問題をなくすために「タニンゴト」を「ジブンゴト」にしていく活動も、
経済発展に追いつけていない教育の質を底上げすることも、

それは”教育”の力で世論を動かし社会を動かし行政や世界がより良くなれるようにしていきたいと考えているからです。

そのために自分も人一倍努力するし自分の価値も限界突破するまで高めたいです。

私は、20代はとにかく自分の価値を高めると決めています。
たくさんの知識と経験をインストールし、アップデートさせていきます。

それが教育による影響力を拡大させる力につながると思っています。

7.教育の可能性と限界

沖縄・備瀬のフクギ並木で撮ったなんか良い感じphoto(笑)

”教育”は可能性にあふれています。
教育現場で言う一言・その時間は生徒の人生を変える可能性すら秘めている。

例えば私たちの会社は現在3期目にして101校/22512人に学習プログラムを届けています。
2万人以上の生徒が私たちと関わっています。私たちは2万人の人生に携わっています。

ある学校では弊社の名前を取って「がちゆんサークル」が生まれています。
ある学校では弊社メンバーを文化祭に呼び、周囲の学校の生徒にも弊社のプログラムを届けるプロデュースをしてくれました。

私たちと関わった修学旅行生は早くてもまだ大学2年生です。
まだまだ人生はこれからで私たちが彼らにどう影響していくのかはまだまだわかりません。
全く影響はないかもしれない。けど何かの人生の選択肢において揺れ動かすこともあるかも知れない。

教育にはそんな可能性があります。
(実際、私も生物学が好きになったのは高校の生物の先生の影響です)

その反面の限界についても。

教育者として一人ひとりの生徒に一生つきそうことはできません。
一定期間かかわることができても、そのあとは生徒自身が自分で成長していったり、また違う環境で育っていきます。
だからこそ私は影響力のある人間になりたいし、多様な経験を持つ魅力的な先生が増えてほしいです。

関わる生徒の心に深く残る、そんな存在でありたいと思います。

8.最後に

ここまで長文お読みいただきありがとうございました。

Nam dinhから帰るバスの中で、”教育”にかける自分の思いが言語化できたため書き綴ってみました。
自分は総じて「教育を通じて、探求する精神を持ち、より豊かで自分らしい人生を歩める人材を育てたい」と考えているんだと結論つけました。
金融教育やキャリア教育、メディアについての教育などにも踏み込んでいきたいです。

とはいっても、私は”教育”の分野だけで今後を歩むつもりはありません。
来年度復学してからはある程度クラミドモナスに愛を注ぐつもりですし、テクノロジー系の勉強もしています。

教育はもちろんとして、他多方面から世界がより良くなるように努めたいです。

大きく自由な雲!

ASENAVI BLOG

「”ASEANで働く”を近くする」を理念に、東南アジアで働く人のインタビュー記事を中心に発信しているウェブメディア。中の人たちの考えや人となりを発信していきます。http://asenavi.com/

Sota Mikami

Written by

23yrs | Osaka >> Kyoto >> Okinawa >> Now live in Ho Chi Minh City(Vietnam) | UIUX designer | Japanese-language educator | Love Vietnam, Coffee, Icecream

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