アフリカベンチャーニュース vol.3 (1月第4週)
1)Jumia J-Force program aim to create 20,000 jobs for Kenyan youths by year-end
・Jumiaはナイロビで展開していた販売代理人制度JForceをさらに広げることを発表
・2013年に始まったナイロビでのJ-Forceは現在6,000人抱えているが、これを18年末までに20,000人まで増やす目標とのこと
・登録すれば誰でも、販売代理人として、資金無しでJumia内の商品を仕入れ、近所の顧客らに販売することができる制度。
・代理人は売上の3~10%をコミッションとして手に入れることができる(月給の上限は100万ksh)
・バックグラウンドに関係無く、登録できることから、雇用創出としての効果も大きいという。
・最も売上をあげた代理人には、5日間のドバイ旅行がプレゼントされたそう
・J-Forceはこれまでケニアの他にナイジェリア、エジプト、モロッコ、コートジボワールでも実施しており、全体で100,000人の代理人が登録されている
2)Uber Eats is set to lauch in Egypt later in 2018
・Uberが2018年後半にエジプト・カイロでUber Eatsを開始すると発表
・アフリカ地域ではヨハネスブルグ、ナイロビ(ローンチはまだ)に続き3都市目
・昨年UAEでサービスを開始したところ、成長著しかったので、同じアラブ地域であるカイロでの開始を決めた
・サウジアラビア・リヤドでも今年中に開始したいとのこと
・ナイロビJumia foodに勝てるのか?
3)Deliveryman.ng launches with plans for ‘fast and secure’ last mile delivery in Nigeria
・ナイジェリアでオンデマンドデリバリーを手掛けるDeliveryman.ngがサービスを開始
・ナイジェリアのEC業界の市場規模は120億ドル以上で、日々30万件の注文があると試算されているが、配送サービスは特に不便で非効率でひどい状況から大して改善できていないという
・1/15に開始していて、現在の配送員は5人。
・ナイジェリアでの競合:MAX (累計調達額 100K USD)、Swift、ACE (累計調達額 2.7M USD)、Red Star、HubbonNG
4)Kenya: Boda Boda Safety Association to launch bike hailing app
・ケニアのBoda Boda安全組合が、1月末にドライバーと顧客をつなげるJuu bodaというアプリをローンチすると発表
・チェアマンによると、80万人の加盟ドライバーが登録される見込み
・ウガンダには、Safebodaという同様のサービス(カンパラにドライバー1,000人以上)があり、ケニアに進出するとのニュースもあった
・インドネシアは、ほとんど全てのバイクドライバーがGrab, Gojek, uberを使っている。近くに利用者いてもアプリ経由じゃないと乗せない。対して、ウガンダとかだと、各ステージにバイクドライバーいるので、アプリ使わなくても乗れる。今後どうなるのか。
4)TPG Growth and CAA’s investment firm Evolution Media buy into Africa’s music business
・アメリカのPEのTPG Growthとメディア会社Creative Artists Agencyが南アフリカのメディア会社TRACEの過半数株式を取得
・TRACEは、有料テレビやラジオなど30個のサービスを抱え、サブサハラアフリカ諸国を中心に世界160カ国で視聴者2億人
・TPG Growthはアフリカ地域で事業展開する会社への投資は4度目。過去には、東アフリカで農業・気象情報プラットフォームを展開するNYのGro Intelligenceや、ナイジェリアの中古車買取サービスCar45を運営するFrontier Car Group、モロッコ最大の私立学校法人Ecoles Yassamineに投資している
5)Kenya’s TabAds raises funding for in-cab digital advertising model
・ケニアのタクシー車内広告スタートアップTabAdsがケニアのForesight Venturesからシードで資金調達。金額非公表。
・昨年11月に創業
・B2Bビジネスにとって、絶好の広告場所なのではないか、と社長
・会社HPによると、現在ナイロビのタクシー100台に導入しているとのこと。
6)Kenya’s MyDawa hits over 30,000 registered users
・ケニアの医薬品・化粧品ECプラットフォームMyDawaが登録者3万人を突破したとのこと
・17年3月にサービス開始
7)POWER-AS-A-SERVICE LEADER RENSOURCE RAISES $3.5M FOR EXPANSION IN NIGERIA
・ラゴスの電力スタートアップrensourceがブリッジファイナンスで350万ドル資金調達
・今回のラウンドのリード投資家は、モーリシャスのAmaya Capital Partners。他には、eBay創業者が運営するOmidyar Network、既存投資家で南アのCRE Venture Capitalが出資している。
・2015年創業で、ソーラーパネルと電線のハイブリッド
・シードで110万ドル調達済みなので、今回の調達は、事業好調を示しているといえる
・ナイジェリアの家庭・法人では、主にディーゼル発電機を利用しており、年間コストは14億ドルとも言われている。
・法人マーケット開拓にも力を入れていくとのこと
・ケニアの飲料水の直販フランチャイズ事業のJibuが、シリーズBで700万ドル調達。
・ダノン財団を始めとする財団や日本のAAICなどが今回出資している
→AAICのヘルスケアファンドから初の公開案件?
・累計調達額は1,000万ドルを超える
・2015年創業
・これまでケニア、ウガンダ、ルワンダで200店舗。現在は週に1店舗のペースでフランチャイズ店を増やしているという。
・タンザニアやジンバブエへの進出も含め、2020年までに1,000店舗を目指している
・フランチャイズのライセンスフィーは1,000~1,500ドルで、初期仕入れで1,000ドルの合計2,000~2,500ドルが開業に必要。マイクロファイナンス機関と提携しており、徐々に返済する仕組み。これまで多くの店舗では、3ヶ月で返済しているという。
9)Taxify and OrderIn partner up to take on Uber
・南アのフードデリバリーOrderInがTaxifyと提携
・相互利用の割引クーポンなどを提供するという
・2012年創業のOrderInはこれまで1,200店のレストランの登録がある。
・昨年、ヨハネスブルグではUber Eatsがローンチしており、アフリカ各地でTaxify vs Uberの構図が増えている
10)Kenya’s Mondo Ride takes home $2m funding
・ケニアの配車アプリMondo Rideが200万ドル調達
・2016年創業で、累計調達額は500万ドル
・法人向けサービスも展開
・ナイロビを始めとして5都市で展開、ドライバーは5,000人
・ケニアの配車アプリ市場は、Taxify、Uber、Little Cabと競合の存在が大きいが、今回の調達をどう使うのか注目
11)Agritech startups changing the face of agriculture in Nigeria
ナイジェリアのAgriTechまとめ
・Probity Farms: 農家向け情報提供サービス
・Farminga: 農作物マーケットプレイス
・Farmcrowdy: 農家向けクラウドファンディング
・Growsel: 農家向けクラウドファンディング
・Farm deals: 農作物マーケットプレイス
・Releaf: 農作物マーケットプレイス(YC参加)
・Hello Tractor: 農機レンタルプラットフォーム