アフリカベンチャーニュース vol.8 (3月後半)

(1)ナイジェリアの決済スタートアップPaystackが、電話番号通知サービスTruecallerと提携し、携帯電話番号を利用した認証機能を実装

Truecallerとは

TruecallerのGoogle play storeページ

・電話発信者通知アプリ。Truecallerユーザー同士であれば、電話帳に登録せずに、発信者が誰かわかる。スパム電話が多いインドを筆頭に、世界で2.5億人のユーザーがいる。

・2009年創業、累計調達額9,300万ドル(KPCB, セコイアなど)

・先月ナイロビにオフィスを設置し、アフリカ地域への展開に力を入れる模様

(2)南アフリカのNaspersがTencentの株式2%を売却し、98億ドルを得て、クラシファイド・フードデリバリー・フィンテックへの投資を加速させる

(3)アフリカ広域でECを展開するJumiaが、単一アプリ上でJumiaブランドの全サービス利用とAirtime・電気代支払いを可能にするAndroidアプリJumia Oneをローンチ

(4)ケニアで昨年11月に創業したInsuretechスタートアップKakbimaが、保険会社向け営業管理Saasをローンチ

(5)アメリカのテックイベントSXSW内のコンテストで、モバイルで農家と小売業者をつなぐB2Bサービスを展開するケニアのAgritechスタートアップTaimbaが受賞

TaimbaのHP

(6)ブロックチェーン技術を用いた国際送金サービスを展開するケニアのBitpesaがガーナに進出。西アフリカ地域でのサービス拡充を進める

bitpesa今度利用しますたぶん!

(7)東アフリカで割賦払い式ソーラー電力システムを販売するM-Kopaが、カナダの開発金融機関などから1,000万ドルの資金調達を実施。現在の契約数は60万件まで達しているものの、直近では、150人以上を解雇するリストラを行っていた。

(8)ケニアのAgTechスタートアップWefarmが、シリコンバレーのTrue Venturesや既存投資家から500万ドルの資金調達を実施

・Wefarmは、ガラケー(SMS)にも対応した、農家向けQ&Aサービス(Yahoo!知恵袋)

・現在、ケニアとウガンダで66万農家のネットワークにまで広がっている

(9)ウガンダで、アーリーステージの起業家と投資家のネットワークを目的としたKampala Angel Investment Networkが正式に発足。ウガンダ国内の投資家10人と国外の投資家2人、さらにシェアオフィスを運営するInnovation Villageが参加する。

おお!とてもよい

ウガンダの起業エコシステム育ってほしい。アイデアあって発表しても出資者やメンターいなかったり、通信会社にアイデア持ってかれたり大変そうだった

(10)ケニアのフィンテックスタートアップUbaPesaが、M-pesa口座と連携させたP2Pレンディングプラットフォームアプリをローンチ

ケニア、レンディング盛んすぎ。現地ヒヤリング込みで、業界内の競合マップつくるとたのしそ

(11)アフリカ広域でECを展開するJumiaが18末〜19年にIPOを実施するのではないかという関係者情報。フランクフルトかロンドンで、売出し価格2.5億ドル規模とのこと

2.5億ドル(250億円)という数字をどう見るか?

日本でマザーズ上場時の株価収益率(PER = 時価総額 ÷ 純利益)が20倍-40倍くらい。

2017年 3期 Revenue 5730万ユーロ(74億円)

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