プロと素人のコンテンツのあいだ

これまで、本や動画といえば、選んだら、ある程度最後まで見ることを前提に視聴していたように思う。もちろん、つまらなければ途中で離脱するけど。しかし、コンテンツに触れることが初めての子供にタブレットでYoutubeを見せると、最後までその作品を見ることはなく、次々に関連動画に飛んでいく。つまらなかったら次、飽きたら次、というように。

2,000年くらいまでは、映像を見るといえばテレビがメインで、オンエア時間も固定されていた。月9を見るためには、9時に家に帰ってスタンバイするというスタイルがあった。録画も、ちょっと手間がかかるからVHSの存在をありがたがって見ていた。しかし、今、その感覚はない。Youtube上にはプロ、素人問わず無限とも言える時間分の映像コンテンツがある。しかも、それは時間とともに増え続けている。この文章を読んでいる間にも。

スマホによるショートコンテンツ化について

iPhone3GSが出たくらいのころ、つまり2009年ころ、僕はスマホの登場によって、コンテンツのサイズはどんどん小さくなると考えていた。手のひらで、一瞬で楽しめるもの。スキマ時間に、ちょっと楽しめるように。その流れと、ソーシャルメディアの普及が重なって、2011年ころにはTwitterやFacebook、Instagramが一気に億単位のユーザーを抱えるようになった。そこで見られているものは、多くはプロではなく、素人、つまり友人が投稿したものだった。

回線の増強による、リッチなコンテンツの行く先

iPhone5が出た頃、2012年には回線も4Gになり、動画が見られるようになった。Youtuberたちの作品は3–7分程度のものが多いような気もする。一方で、映画やドラマをPCやタブレットによってWEBで見ることが当たり前になってきた。スマホにおいても、モバイル回線のパケット上限の設定がなくなるか、Wi-Fiでのダウンロードが一般化すれば映画やテレビ番組がもっと快適に見れるようになる。

素人によるショートコンテンツと、プロのロングコンテンツがぶつかる場所

ちょうど今、スマホでもNetflixやFulu、AmazonPrimeVideoや各テレビ局の配信サービスなどを通じて、ロングでリッチなコンテンツが見れるようになった。

ゲームが、スマホならではのカジュアルゲームから、コンソールゲーム並のクオリティでスマホに最適化したリッチなものに変化したように、映像においても既存コンテンツがフォーマットを変えて、スマホに最適化してくる未来もあるんじゃないか、と思う。

もちろん、ドラマでも、映画でも、面白いものはそのままスマホで見ても面白いんだけど。ちょっと見て、また続きをみる、ということを繰り返すよりは、リメイク的な手法があるのかもしれないし、ないかもしれない。

インターネットだからって、UGC万歳な時代じゃない

これまでコンテンツ制作において本流ではなかったインターネットに、いつの間にか既存のプロ達が一斉に入ってきている。USなんかでは、Netflixが一番帯域を使っているくらいである。だから、ネットやスマホだからといってUGC万歳とは言っていられない状況であり、僕らはコンテンツと真に向き合うしかないんだと思う。もしくは、UGCでしか成し得ない場所をつくるのか。