2017年の振り返りと2018年の道標〜文明より文化を〜

2017年は、これまでのはたらきかたを大きく変えた年でした。

「最近何やってるの?釣りしかしてないの?」と言われることが多かったのですが、その要因がはたらき方の変更だと思います。僕なりには、大きなアップデートを行ったので、僕のアタマの中を公開したいと思います。

奄美大島でキャッチしたGT

軸となる3つの考え方

2017年の12ヶ月を歩んできて、この3つが2018年の僕の軸となりました。

1. 身近な人を幸せにする

これまで3年ほどは、とにかく自分たちのサービスが大きくなること、影響力を持つことを最重要として仕事に取り組んできました。スマホの波に乗っていたときは、それが実現できたのですが、波が起こっていない時、既存産業を含む、大きな変化が起こらないフィールドで活動することを考えた時に、仕事をする軸を考える必要がありました。

選択肢は2つで、とにかくインパクトが出せるフィールド、チームで自分のパフォーマンスを出すこと。もう一つは、自分の好きな人、これまでお世話になった人とはたらく、ということです。

結果的に僕は後者を選び、この10年でお世話になってきた方々、そしてこれからの人生で付き合って行きたい方とお仕事をすることに決めました。

2. 文明と文化を分けて考える

僕と加藤拓也で設立した株式会社ローディーのミッションを「楽しく生きられる人が増える文化をつくる」と定めました。

文明とは・・・

世の中が進み、精神的・物質的に生活が豊かである状態。
特に「文化」と対立させて、技術や実用に重点がある、物質的な文化

文化とは・・・

哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。 物質的所産は文明とよび、文化と区別される。

あらゆる活動が機会に置き換えられていく世の中で、人間が楽しく生きていくためには文化がより大事になる。その中で、趣味を圧倒的に肯定し、あそびの中に人間であることの意義を見つける生き方をしていきます。

3. 日本文化を学ぶことで世界に出る土台をつくる

この10年、スマートフォンアプリのサービスを運営してきて、国内では1,000万人以上の方が僕がプロデュースしたサービスを使ってくれたことになります。電車や街中で僕らのサービスを使ってる方を見かけたり、お会いする方がユーザーだったりということが日常になってきました。

日本にユーザーが多くいることをとてもありがたいと思う一方で、海外の人が、自分たちのサービスを使っていないことへの違和感が大きくなってきました。

そこで、海外に出るには、まず僕らの強みである日本の地、文化を学び、他の国の人との違いを認識することを目標にしました。そこで、釣りの旅や、祇園文化を学ぶことを通じて日本と海外の違いを認識していきます。海外を旅するのは翌年にしようと思っていたのですが、フライングしてセブ島に留学したりもしました。

時系列に振り返る

毎月なにか変化が起こり、1月時点では予測していなかった楽しい出来事が増えました。

1月

boketeのオフサイトミーティングで行ったハワイで、メンバーの新しい顔が見れた。普段会わない分、貴重な時間。元チームメンバーがアラモアナセンターで経営する天ぷらやに刺激を受けた。ついでに親戚とランチ。英語がもっとスムーズに話せたらよいなあ、と思い始める。

2月

愛知教育大付属中学校に音楽の授業に。狩猟社で制作した映像を見て先生がお声がけしてくださり、映像に音楽を付ける授業の講評を行った。教育というのは、スポットでも、少しの機会でも、みんなが少しずつ参加していくことで良くなっていくものだと思った。

サービスを「当てに行く」ではなく、「楽しいことをする」ほうにぼんやりとシフトするアタマになる。

3月

狩猟社の取締役を退任。今の自分が世の中にパフォーマンスを出せるのか悩み、空白の時間を設けて自分と向き合った。

家族で宮古島にステイして東京以外に住む選択肢を探したり、両親を旅行に連れて行ったり、これまでできなかった自分に一番近い人たちとの時間を過ごした。

旧友に会いに京都に行き、香川の野池でバス釣りをし、高知のイケダハヤト氏の家を訪ねたり。そのまま熊本にボランティアに伺い、南阿蘇の水風呂でサウナに開眼。今一緒にはたらいている人とも、多くを話し合った。

その中で、新しい場所か、これまでの仲間か、で後者を選ぶことに決めた。

4月

5期目に入ったプレイ株式会社の代表取締役としての活動をメインに。引き続きboketeを運営するオモロキ、ローディー2社にも関わる複業スタイルでいくことを決定。

表現手段の一つとして、写真を手に入れるため、新納翔氏の写真ワークショップに参加。時間ができたので、毎朝嫁と近所を散歩した。欲しいものを「手放す」ことで、新しいものが入ってくる感覚をつかむ。

5月

大学時代からの先輩でもあり、ハロのメンバーでもあったナベさんの株式会社ヤンにアドバイザーとして参加。マンガのコマをWEBで使えるサービス『マンガルー』と、リカバリーウェアのVENEXのEC事業に取り組む。海外アクティビティツアーのタビタツにも関わるように。

江戸川大学ではたらき方の授業。『LIFE SHIFT』的に言うと、この10年の変化はインディペンデントプロデューサーからの、ポートフォリオワーカーからの、エクスプローラーへの過程だ。この本は、学生に話しながらも、自分で何度も見返した。

6月

8月の祇園文化を伝える会の準備で、京都にて伝説の舞妓、岩崎究香さんと打ち合わせ。初のお座敷体験で舞妓さんと遊ぶ。文化に根ざした遊びだということを体感する。本田宗一郎さんや佐治敬三さんを贔屓筋に持ちつつ、お友達のように接してくださる

7月

ICJ吉沢さん、ほぼ日篠田さん、Anypay大野さんと2017年前半の振り返り会。客観的に自分を見れるすごく良い会だった。

サウナの聖地、静岡のしきじへ。南アルプスの天然水なみの水風呂に整う。

8月

伊勢神宮に特別参拝。素晴らしい気に満ちていた気がする。天照大御神から始まる天皇家の歴史も座学にて学ぶ。

目黒雅叙園にて、『昇る人生の課外授業』を開催。「伝説の舞妓」の岩崎究香さん、祇園甲部のトップ芸妓、舞妓、100名ものお客さんと楽しむ事ができた。ようやく祇園文化の概要がつかめてきた。

愛知にてLife is Techのワークショップ講師。中高生のエネルギーはすごい。毎年続けていきたい活動の一つ。『君の名は。』効果で、このスライドは結構ウケた。

9月

移動の多い月。

元ハロ社員の結婚式で神戸に。京都ではお座敷体験会を開催し、嵐山の遊覧船から、祇園にてお食事、お茶屋さんにお客様をご案内。

奄美大島にて初のGT(ジャイアントトレバリー)をキャッチ!釣り人生の夢が一つ叶った。Yahoo!釣り部の方々ありがとうございました!

仕事ではbokete大学生選手権をレッドブルにて開催。レベル高かった。そして、チャットボットの構築サービス『engage bot』を運営する株式会社REACTにアドバイザーとして参加。

10月

アドバイザーを務める妊活支援サービス『ファミワン』がonlabのデモデイで最優秀賞を受賞

嫁が切迫早産のため入院。久しぶりの一人暮らしにややバランスを崩すも、今しか出来ないことにトライする期間に当てることにする。

11月

サウナの本場、フィンランドでサウナめぐり。コミュニティである点が、日本におけるサウナと少し違うと感じた。水風呂のバリエーションは湖、海と豊富だ。ロンドンに転勤した弟とディナー。海外に出たい気持ちが高まる。

12月

セブ島に短期留学。1週間のみだが、英語の日常会話は大きな不自由がなくなり、海外の方とのコミュニケーションのハードルが圧倒的に下がった。(僕の場合は事前にレアジョブや、TOEICで旅行程度の会話はできる状態で行ったが、英語に苦手意識がある方は1ヶ月以上の留学がオススメ)

という1年でしたが、あっという間でした。年々難しくなってくると言われる新しいことへのトライと、移動のハードルが下がったことが収穫でした。京都も新幹線で2時間半!2018年は、この軸をもとに活動していきます。

当面は、個人事務所のプレイ株式会社の代表、boketeに関わる2社の役員、そして昨年からアドバイザーを務める会社5社ほどで複業を行なっていきます。boketeの海外進出、そして新たなサービスの仕込みもしていく予定です。

今年は関わる方にミラクルが起きますように!今年もよろしくお願いいたします!Twitterも呼吸するようにつぶやくぞ。

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イセオサム
Playful Worker -イセオサムのアタマの中-

Playful Worker / スマホアプリのプロデューサー。写真で一言ボケて(bokete)など。才能を世に広めること、はたらき方の実験が好き。【これまで】日テレ→opt→HALO共同創業【今】オモロキCSO / 狩猟社取締役 / Roadie取締役 / PLAY代表取締役。 #釣り #自転車 #ギター