ズームレンズでは無く、バリフォーカルレンズ。

今販売されているズームレンズの大半は、本来のズームレンズでは無くてバリフォーカルレンズ。本来のズームレンズは、広角側でピントを合わせたあと、望遠側にズームしてもピントは動かないはず。でも実際は望遠側に持って行くと、ピントは激しく動いている。

それをイヤと言うほど思い知らされるのは、ズームレンズで星を撮るとき。例えば、カシオペア座近くにあるアンドロメダ銀河を撮るとき、私は目が悪いので広角側でカシオペア座の東側に向けてアンドロメダ銀河を撮り、それをモニターで見てアンドロメダ銀河野市を確認し、少しずつズームインしてアンドロメダ銀河を画角中央に持って行く。

だけど、135mmとか200mm、300mmと望遠側にズームインしていくと、星はボケボケに写る。モニターに映る距離指標も無限遠からかなり近いところを指している。

以前は「昔のレンズはそんなこと無かったはずだけどな」と思いながら撮っていたけれど、今はAFが日常だし、MFで撮ることはほとんど無く毎回AF動作させても気にならないからだな。

星を撮るには無限遠(∞)さえちゃんと出てれば良いのだけれど、MFにして広角でピントを合わせ、ズームインすると無限遠より近いところばかりにピントが合っているようになる。

余談だけれど、あまり売れなかったレンズユニット交換式(センサーとレンズは一体で、一眼レフやミラーレスのようにレンズとセンサーを話すことは出来ないカメラ)RICOH GXRシリーズは、フォーカスを合わせる項目にちゃんと無遠限(∞)があるから、この点はそんなに心配することは無く、実際にとてもシャープに撮ることができるのが嬉しい。

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