中国人学生によって日本人学生の台湾に関する発表の阻止
10月22日にWeibo(ウェイボー、中国のSNSサイト)で、イギリスのサウサンプトン大学に属している中国人学生が同じ大学の日本人留学生に向かってわいせつな言葉を叫び、日本人留学生が発表していたパワーポイントプレゼンテーションをブロックしようとしたという投稿が現れました。
事件の撮影を共有した「宮鉦啊宮鉦」というハンドル名のWeiboユーザーの投稿によりますと、日本人の学生が10月21日のプレゼンテーション中に、「台湾は国だ」と書かれ、台湾の国旗を含んでいたスライドを見せました。事件のビデオでは、中国人学生の手の影がプロジェクターを遮って台湾の国旗を覆っている姿が見えます。同時に、ブーイングや「台湾は中国の一部だ」と叫ぶ声も聞こえます。
事件に関する英語での情報は「大翻訳運動」(中:大翻译运动、英:The Great Translation Movement)というグループの公式ツイッターアカウントで共用されました。
ウィキペディアによりますと、大翻訳運動は中華人民共和国のニュースサイトやSNS等にてユーザーが書き込んだコメントを翻訳する運動を行っている集団で、目的として「より多くの国の人々が、中国人は中国共産党のプロパガンダのイメージほど『温かく、親切で、優しい』のではなく、誇り高く、傲慢で、大衆主義者として繁栄し、残酷で、血に飢え、無関心であることを理解してくれることを願っている。世界中の中国系の人々がこれらの否定的な感情を取り除き、文明社会に真に溶け込み、自分たちの無知を恥じることができることを願う。」と語っています。
英語でのYahooニュースとなった事件に関して、他のSNSサイでもコメントがあげられました。
現在、サウサンプトン大学はこの事件についてコメントしていません。