東京の使い方

東京に1週間滞在した後、今は信州上田の家です。信州は寒さが厳しく、南国が恋しいのですが、4月上旬までは滞在する予定です。
昨年の12月1日にここへ引っ越すまでは、東京中心の生活でした。トリップルライフを始めてからも、東京にいる時間がもっとも多くを占めていました。僕は高校を卒業すると、信州から上京したので、東京で暮らす年月のほうが圧倒的に長かったのです。
今は上田にいても、インターネットさえつながれば、あらゆる情報を得ることができます。家電や服が欲しい時は、全国チェーンの量販店がバイパス沿いに軒を連ねています。ネット通販だってありますし、どこの県に行っても見かける大手コンビニ3店の看板もあちこちで見かけます。
しかし、僕が上京した当時は、今とは比べものにならない何にもない田舎に住んでいた青年にとって、東京はあらゆる物や文化に溢れた、キラキラと輝く憧れの場所だったのです。
日本の首都東京は、政治・経済の中心。コンクリートで固められた高層ビルを覗けば、あらゆる業種の企業や店舗がぎっしりと詰まっています。
僕たちが日々情報を得るための、テレビやラジオの放送局や新聞社、出版社もほとんどが、東京に本社があります。美術館や博物館、コンサートホールやライブハウスも、日本で1番集まっている場所と言えるでしょう。
パソコンがあれば仕事はどこでも出来ます。毎日満員電車にギュウギュウに押し込められて会社に通う必要がない僕にとって、必ずしも東京にいる必要はありませんでした。
では、住んでたアパートの取り壊しのため立ち退きを告げられるまで、東京から離れようとしなかった理由はなんだったんでしょうか?
長年住んでいたために、友達や知り合いは東京に多く、馴染みのカフェや店にも通えなくなる寂しさもあって、動き辛かったのかもしれません。
でも、ここへ引っ越して来て、そして、沖縄と東京へ行ってみて気がついたことがあります。
東京にしがみ付こうとしていた本当の理由は、どうも、田舎出身の僕が「東京在住」という、まったく意味のないバカバカしい見栄のようなものを持っていたからのようなのです。
実際、日々の生活の中で、東京にいなければ得られないものは、ほとんど無いんですね。その代わり東京は、人の数の多さや、絶えず急かされているような焦燥感は、嫌でも付きまとって来ます。
しかし、東京と絶縁してしまうと、マイナス面もあります。
東京でしか見られない美術展やギャラリーでの展示は、上田や沖縄では見ることはできません。
引っ越す前は、上田と沖縄、そして、東京の3つの場所に、1か月ごとに滞在する予定でした。しかし、東京だけ1週間に縮めてみることにしたのです。東京は宿代が高くコストもかかるのもその理由の1つです。
1週間に限定してしまえば、住んでいた時にいつでも行けると思って、なかなか足を運ばなかった美術館へも時間を惜しんで行くようになります。却って良いのかもしれませんね。
東京は、年4回、短期間に有効活用することにしました!
