ロールバナーはSkyland Venturesの木下さんからいただきました!

どうやったら関西の学生エンジニアの心を射止められるのか? ~ 学生エンジニアのためのイベント “Gee-fes Kyoto” を終えて ~

Hironori Kanamura
7 min readJul 8, 2016

先週末、関西の学生エンジニア向けにイベントを開催しました。会場はMTRL KYOTOです。MTRL KYOTOは、株式会社ロフトワークさんが管理する施設です。クリエイティブ・エージェンシーのロフトワークさんらしい素敵な空間です。

とっても素敵なMTRL KYOTO

関西の学生エンジニアはどんな感じか

「関西の学生エンジニアコミュニティはどんな感じなんですか」というような質問を頂く機会が増えてきました。関東圏だけでは人材が不足しているのでしょう。
ただ、いつもこの質問への回答には困るばかりです。コミュニティのことを一言で形容することは難しいです。時期によって状態は揺れ動きますし、メンバーが出たり入ったりすることもありますし。とはいえ、関西で活動している企業としてこの質問から逃げることはできません。常に突きつけられる質問です。他社の方の相談にのるためにも、また自社の採用を考えるためにも。

これまでの経験

僕はこれまで、自社単独開催を2回、CAMPHOR-、TECH::CAMPとの共催を1回、合計3回の関西の学生エンジニア向けのミートアップを経験してきました。参加者にはいろいろなタイプがいまして、1行もコードを書いたことがない人から、ECMAScriptについて語る人まで。

ECMAScriptについてピッチしてくださった方のTweet

なんとかしてあの質問に応えたいのだけれど

このように比較的多くの学生と出会い、それなりに深いコミュニケーションをとってきました。けれど、あの質問に応えることができそうにありません。どうやったら関西の学生エンジニアを捕まえられるのか、上京させられるのかという質問の裏に隠された”願望”に応えることができないのです。

なぜ応えられないのか

願望に応えることができない理由は至極単純です。そもそも学生に認知されていないのです。関西の学生エンジニアの多くは、非メガ・ベンチャーのために能動的にGoogleすることはありません。ただ受動的に機会を得るのです。夏のインターンがその象徴です。
学生採用を専門とする会社が主催する合同インターン説明会で学生にメールアドレスを登録してもらい、そのスポンサーのインターン情報だけが掲載されたメールが送られ、アプライし、結果待ちという流れです。
そのようなこともあってか、あの質問をしてくる人の多くは非メガ・ベンチャーの方です。メガ・ベンチャーの方にこのような質問をしていただいたことはありません。

どうしてもというなら、まずは認知を獲得しよう

では、認知されるためには何が必要なのでしょうか。サービス、会社、社長、社員、どれかで突き抜けることだと思います。関西で行われているミートアップに来て、存分に目立つというのもいいでしょう。サービスで突き抜けているメルカリやメリーを知っている人は増えてきたし、個人で突き抜けているハヤカワさんとかAMFの椎木さんとか結構多くの学生が知っています。あと、廣澤くんが頑張っているSkyland Venturesのミートアップも結構定着してきました。認知がないところにコンバージョンはありません。認知を獲得しましょう。認知を。

フラミンゴがミートアップを続ける理由

いろいろと書いてきましたが、少し僕たちについても話したいなと思います。株式会社フラミンゴは京都の加茂川沿いにオフィスを構えるスタートアップです。現在、5人程の学生インターンを抱えています。神戸大学、同志社大学、龍谷大学、立命館大学に通う学生が在籍しています。そういえば、先日インド人のインターン応募者も来ました。
では、そんな僕達がなぜミートアップを開催し続けているのか。その理由は3つあります。

1.社員に素敵な出会いを提供するため
関西には若いIT系の人たちが交流する場が不足しています。自分たちで作ってしまわないと、社外との交流は枯渇してしまいます。また、リアルな出会いを通じてフラミンゴに興味を持って入社してくださるという流れはすごく良いなと思います。

2.関西のエンジニア・コミュニティを盛り上げるため
ギークが盛り上がっていない環境ではスタートアップは生きていくことはできませんし、ギークが盛り上がっている場所は素敵なのでがんばっています。

3.認知を獲得するため
ミートアップで出会うと、やっぱり認知の高まり具合が全然違います。リアルで人と出会う意味はまだまだありそうですね。

そんなこんなでやや認知度が高いフラミンゴと〇〇

イベントの様子

以上の3つの理由でフラミンゴはミートアップを開催してきました。また、開催しつづけます。どんどんやります。けれど、自社だけでやるのは少ししんどいですし、限界があります。そこでパートナー、スポンサーの方を募集しています。今回のGee-fes Kyotoでは、サイバーエージェント様、RedBull様にご支援いただきました。

関西のエンジニア、デザイナーが交流する場をつくりたい方、関西のエンジニア・コミュニティを盛り上げていきたい方、ミートアップを通じて一気に認知度を高めたい方、是非ご連絡ください。
ちなみに、直近ではSkylandと一緒にミートアップを行います。以下、イベントページです。

さいごに伝えておきたいこと

2つあります。1つはエンジニアを安く手に入れたいとか、そうゆう感覚で関西には来ないでほしいなということです。あたりまえですが、誤解を招くかもしれないので。
次に、認知はゴールではありません。「認知だ!認知だ!」と言ってきましたが、それだけじゃダメです。会社の理念や在り方に共感してもらい、働きたいなと思ってもらわないといけません。緊張している応募者のためにカジュアルでオープンマインドな窓口をつくらなくてはいけません。やることはたくさんです。僕達も精一杯がんばります。ちなみに弊社社員は、フラミンゴを週に1回無料で使えますよ・・・。社員のなかには週1でペルシャ語を習っているような人もいますよ。

ペルシャ語(※wikiから引用)

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