【戦略ケーススタディ#01潜在的脅威を考える】ランサーズ勉強会イベントレポート

ランサーズ教育委員会
L Academy(エルアカ)
5 min readDec 15, 2017

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弊社役員(元戦略コンサルタント)の曽根が講師となる社内向け全体勉強会「戦略ケーススタディ」の第1回目が12月14日に開催されました!

戦略という一見難しそうなテーマながらもコーポレート、カスタマーサポート、マーケティング、開発などの様々な部署から参加者が集まりました。

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テーマは「新たな潜在的脅威をどう考えるか」

まず講師からテーマの説明がありました。

今回のテーマ:「新たな潜在的脅威をどう考えるか」

このテーマに沿って、あるサービス(仮に、「サービスX」と呼ぶことにします)を題材にして参加者全員で議論していきます。

はじめに、ファイブフォース分析のフレームワークを使った外部環境の整理から紹介されました。

市場参入する時には外部環境や内部環境などを様々な事を検討しますが、そのうち外部環境について考えるフレームワークです。

ファイブフォース分析のフレームワーク

今回のケーススタディではこのファイブフォースの中でも下の青色の部分「代替サービス」を考えます。

例えば、「パチンコ」にとって「スマホアプリゲーム」は代替サービスになり得ます。サービスを受ける場所は異なりますが、両者とも「暇だなー」という時に時間を潰すエンターテイメントという意味では代替サービスとなります。

ということで、参加者はランダムに指定された4人を1チームとして、60分のディスカッション&プレゼンを行いました。

議論のお題は空・雨・傘の3つで考える

議論お題は、以下の3つでした。

  1. サービスXは、脅威になると思う?なるとしたら、それはなぜ?
  2. サービスXの類似サービスが増えてきている中でそれらの違いは?何が肝?
  3. サービスXを脅威ととらえた場合、それにどうやって対処すべき?

実はこれ、有名なフレームワークでいう空(事実認識)、雨(解釈)、傘(判断)の3つをお題として考えさせるものとなっています。

お題が発表されると、早速ディスカッションがスタートしました。

各チーム多様な軸での議論内容を発表

まず1つ目のお題である、「脅威になると思うか?」と言うお題に関して、各グループの発表です。

1グループ目の発表では、サービスの概要、ターゲット、体験フローと言う軸で考え、ターゲットは近しく、脅威になると考えていると発表しました。

2グループ目の発表では、脅威になる/脅威にならないと各意見を出し、まとめていました。

そこで、講師からアドバイス。

「脅威を考える際に重要なのは時間軸」とのこと。10年後の脅威なのか、今の脅威なのかを考え、どの程度早急に解決策を打つか決められるのだそうです。

サービスの肝を考える

次に「サービスXと類似サービスの違い、肝は何か?」という議論に移ります。

それぞれ表で整理したり、課金形態やサービス内容の違いなどに着目しました。

また、サービス上で購入する際の決め手なのでは無いかと言う話で盛り上がりました。

例えば、通貨は国の信用、株は議決権、ビットコインはブロックチェーンという暗号技術で改ざんされないことが、購入の決め手となっています。同様に、サービスXと類似サービスの購入の決め手は一体なんなのか?を皆で考えました。

購入の決め手は何か、購入の決め手になるデータはどうやって集めるか、この辺りがサービス比較のポイントになってくるようです。

最後に、この脅威に立ち向かう対応策を考えて、あっという間に60分が終了です。

まとめ

第1回は「潜在的脅威をどう考えるか」という、ともすれば難しいと感じがちなテーマで行われた戦略ケーススタディでしたが、部署の垣根を超え参加者全員が積極的に発言をする姿には感動しました。

戦略を考える際の順序やポイントについても勉強になり、非常に有意義な時間になったかと思います。

また来週第2回を開催予定ですので、第2回もはりきってイベントレポートしていきます!

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