ループリング隔週レポート07/22/2018

Sky Thunder
ループリング・プロトコル
12 min readJul 23, 2018

前回の隔週レポートはお休みしたので、今回は4週間分の最新情報をお知らせします。

7月15日にベルギー出身のBrecht Devosがループリングのメンバーとなりました。ヨーロッパ人として初めてのフルタイムの開発者です。

Brecht Devos (brecht@loopring.org)

BrechtはGhent大学にてコンピューターサイエンスエンジニアリングの修士号取得。ビデオゲームやVFX業界で使われるソフトウェアを制作するGraphineという会社で働いていました。ループリングのスマートコントラクト最適化の報奨プログラムなどで一番の貢献者として600,000 以上のLRCを獲得しました。今後はループリングのスマートコントラクト設計者の Freeman Zhongと創設者のDaniel Wangと連携してループリングプロトコル2.0の実装に集中する予定です。

また8月にはJava開発者が2人ループリングに参加して、Relay2.0の開発に協力することになっているので、来月にはループリングチームのフルタイムのエンジニアは総勢21人となります。

プロトコル

イーサリアムに関して

過去4週間にわたって、プロトコル2.0の設計と実装に集中してきました。7月7日には中国深圳市の 2018 Blockchain Economic Summitにて、その全体的な設計目標とスケジュールを発表しました。

ループリングプロトコル2.0の全般的な設計目標

私たちのエンジニアの仕事はかなり進捗していて、リングデータのエンコード/デコード機能並びにマルチハッシュシグネチャのサポートは、どちらもコードは完成して現在テスト中です。 JavaScriptリファレンスの実装も進行中です。

中国で特許申請するために、プロトコル2.0の詳細な設計とコーディングは、非公開のGitHubレポジトリーにて行われました。中国で特許申請後にプロジェクトをオープンソースにします。

NEO

7月5日に一部LRNの最初のエアドロップを実施しました。LRCトークン所有者はLooprウォレットを使えば、プライベート・キーをアンロックすることなく(閲覧限定モードが機能します)LRNを請求できます。LRNのエアドロップは2年かけてリリースされ、24時間ごとに請求可能となります。

このエアドロップは、スマートコントラクトを使用してブロックチェーン上で実施されるので完全に透明性があり監査可能です。総計7,888,163.46 LRNに対して2836個のNEOアドレスが紐づけれました。このLRNトークンは394,000,000以上のLRCに相当します。

LRNエアドローぷをサポートしてくれたgate.ioと syex.io,とcex.ioと drangonex.imに感謝しています。そこにあるLRNトークンもロックされ、2年間かけてリリースされます。

今年の9月5日と11月5日にもLRNエアドロップが実施予定です。第一回目のエアドロップに参加しなかったLRC所有者は、アドレスを紐付ければ次の2回のエアドロップに参加できます。

ループリング財団は今後のエアドロップ(次の2回のLRNエアドロップも含む)に関するルールを修正するつもりですので、ご注意ください。各エアドロップごとにルールも異なる可能性があります。エアドロップの前に各エアドロップ向けに個別の声明を出して新しいルールを説明します。

ループリングプロトコルの汎用性と比較的強力な機能のために、リング決済にはある程度の計算上の複雑性があります。現在のNEOネットワークでは、2つの注文のリング決済は、NEOの無料割当量である10ガスを超過するので、イーサリアム上で同様のリング決済を実施するより取引手数料がはるかに高くなっています。幸いなことに、NEOチームとのコミュニケーションを通じて、NEO3.0では手数料モデルが大幅に修正されることが確認されました。NEO3.0がリリースされて、現在直面する手数料問題が解決されることを楽しみにしています。

DEXのバックエンド

リレー 1.0

これまでは注文の共有のソリューションとしてIPFSの利用を試みてきましたが、多くの課題に直面しましましたので、リレー間の流動性(注文)の共有には、安全な分散型コミュニケーション用のオープンネットワークであるMatrixを使うことに変更しました。Matrixとの統合は完了し、今後数週間のうちにさらにテストを重ねる予定です。

またリレーの全体的な負荷をコントロールするためにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)方式のスロットルソリューションを実装ました。各DEXはクライアントサイドの計算をして、一つ一つの注文がリレーに承認されるように有効なナンスを算出しなくてはなりません。この実装に関してはこの数カ月以内に様々な細部を詰めていかなくてはなりません。

リレーのマイナーコンポーネントのコンパイルとデプロイに関する資料も改善しました。

リレー2.0 (ライトコーン)

ループリング財団は香港に拠点を置くイーサリアムウォレットとDEXの会社であるUp Blockchainと提携しました。リレー2.0(別名ライトコーン・リレー)を共同開発する予定です。下の画像はその全体的な設計目標です。

ライトコーン・リレーの設計目標

ライトコーンの開発は、営利企業との共同事業なので、ライトコーン・リレーはステージ戦略としてオープンソースを採用して、コミュニティーには複数バージョンのソースコードを提供します。最初のバージョンのオープンソース化は2018年12月の見込みです。このプロジェクトは当初はオープンソースではありませんが、コミュニティー向けに適宜最新情報を提供するつもりです。

DEX フロントエンド

この4週間には、DEXのフロントエンド・プロジェクトも大きく進歩しました。開発者のレビュー用にフロントエンドDEXソリューションを1ページにまとめました:https://loopring.io. 今後もDEXソリューションを充実さていきます。

Loopr とCirculr

Ciculrプロジェクトはオープンソース化して、ciculr.loopring.ioに最新バージョンをデプロイしました。ユーザー体験向上のためにさらにコードベースを改善していきます。

またLooprCirculrに「New Listin(新上場)」という取引ペアの新しいグループを設置しました。ループリングチームは1週間ごとに新しいERC20トークンを上場していきます。このページの一番下にて申請書を提出できます。

H5Dex

8月に公開される組み込み可能なH5Dex dAppのコーディングが完了しました。 エコシステムパートナーの1つであるUp BlockchainのウォレットアプリにH5Dexを統合し、imToken内の独立したdAppとしてH5Dexを立ち上げます。 imToken dAppは約2週間でテスト可能となります。 LooprとCirculrと同じトークンと取引ペアを共有します。

imTokenのdAppとしてのH5Dex

アプリ

先月、パートナーのTokenestと緊密に協力して、iOS用ウォレットアプリの開発とリリースの共同作業を行いました。 Tokenest iOSアプリは独自のUI設計に基づいていますが、Loopr-iOSコードベースと統合されていて、Loopringのほとんどの機能が利用できます。 Tokenestアプリには現在、H5Dexが統合されており、QRコードベースのピアツーピア直接取引機能も可能です(店頭でのERC20取引向けに非常にクールで便利です)。

TokenestのiOSウォレット

この期間中に、Loopr-iOSの開発を再開してUを改善しました。 改善点は次のとおりです:

  • 新しいカラーテーマ、新しいグラデーションエフェクト、新しいアイコン、チャート、フォント。;
  • ウォレットの作成とインポートの作業の簡略化
  • トランザクションや新しいアドレスや設定などのページのリニューアル
  • より柔軟なアプリ構成管理。
  • 07/20/2018: We listed ten ERC20 tokens as the first batch in “New Listing” section. These ten tokens are AION, BKBT, BNB, CPC, DET, GTO, HT, PNT, TEN, and WTC.

オペレーション&マーケティング

06/28/2018:Loopringは開発者ポータルを立ち上げ、開発者向けの技術文書を増加しました。

06/28/2018:LoopringはSECBIT Labsとスマートコントラクトの監査と正式な検証に関して提携しました。

07/03/2018:中国中央テレビ(CCTV)にて「 ループリングプロトコル:より良い暗号取引環境の構築」というテーマで創設者Daniel Wang のインタビューが放映されました。

07/05/2018:ループリングでLRCトークン保有者への最初のLRNエアドロップが実施されました。

07/07/2018:ループリングがDEX Alliance Initiativeを発表しました。

07/07/2018:ループリングは中国の中国深圳市にて「2018 Blockchain Economic Summi」を開催して、ブロックチェーンのビジョンと起業家を招待して様々な話やビジョンを聞かせてもらいました。基調講演者は、Omega OneのAlex Gordon、PChainのFeng Cao、SECBIT LabのYu Guo、MXBankのCindy Liu、PwC Hong KongのシニアパートナーであるWill Geeなどです。。創設者Daniel Wanは、ループリングICOから今日まで340日の間の歩みを説明して、DEXソリューションのデモを参加者に披露しました。

07/08/2018:中国の30都市以上のループリング・エバンジェリストがループリングのアフターパーティーに参加し、コミュニティ管理、エコシステム戦略、製品マーケティングに関するアイデアをブレーンストーミングしました。これらのエバンジェリストに報酬を与えるユニークなプログラムが立ち上げられましたが、ループリングのDEXソリューションの普及に大いに役立つでしょう。詳しい情報は9月に分かります。

07/20/2018:「New Listin新上場)」セクションの第一弾として次の10個のERC20トークンをリストアップしました:、AION、BKBT、BNB、CPC、DET、GTO、HT、PNT、TEN、WTC

Translated by SkyThunder(@SkyThunder123)

本稿の元記事は、ループリングの公式英語ブログをご覧ください。

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「2018 Blockchain Economic Summit」での一コマ

基調講演中の創設者Daniel Wang
ループリングのDEX ソリューションについてトーク中のZongbao Hou
リレー2.0とプロトコル2.0の計画について話すXiaolu WuとFreeman Zhong
ブロックチェーン、分散型取引所、仮想通貨投資に関するパネルディスカッション
基調講演中の Omega OneのCEOのAlex Gordon , PWCの上級パートなのWilliam Gee、 SECBIT LabsのYu Guo

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