最終回 — WS2B 57期 13回目

写真とアート

OKUMURA Takahiro
ワークショップ2B学修記
3 min readFeb 25, 2018

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ワークショップ2B 57期 (7/22–10/21) は写真家・渡部さとるさん主宰の写真ワークショップ。最終回となる第13回はまとめの座学。

ワークショップ2Bで学んだこと

ワークショップ2Bでは絞りとシャッター速度だけを使った露出の考え方を学び、光を見る目を養うことができた。外出する時、空を見て目測で露出決定できるぐらいにはなってきている(そういう癖がついてしまった)。

モノクロ写真の撮影とプリントを通じて、物の形や光のグラデーションといったモノトーンの彩りを知ることが出来た。階調は、また、構図によって引き出されるものが多いことも知った。

カメラやレンズ以上に、写真と美について考える時間がとにかく増えた。

写真とアートの関係は何度も言及された。ワークショップ2Bに副題をつけるなら、「写真とアート」というシンプルな組み合わせが馴染むようだ。

良い写真とは?

ワークショップ2Bの野外撮影と座学を通じて斯様な学びを得たはずだが、不思議なことに、ますます「良い写真」というものが分からなくなった。

グルスキーのような写真を撮りたいんだっけか。ブレッソンやキャパだっけか。エグルストンだっけか。

「良い写真」は確実に存在する、が、自分が撮りたいのは誰のための、なんのための「良い写真」なのか。自分と向き合っていれば良いのか、社会と向き合えばいいのか、…そういう考えがぐるぐる回って、良い写真ってなんだっけ?となってしまう。

まだ答えは出てないし、これからも考えなければいけない気はしている。

新しいワークショップが始まるらしい

さて、ワークショップ2Bは私のいた57期、そして次の58期で終了となる。江古田の町とはお別れになるが、渡部さとるさんのワークショップは終わらない。

というわけで、ワークショップH(エイチ)が4月から始まるそうです。場所は阿佐ヶ谷。まだ募集は3月上旬を予定とのこと。

プロ並みに撮る写真のテクニック講座ではありません。写真を通し思考力と直感力をつけることを目的としています。。30年前の僕に、現在の僕が大事なことを伝える気持ちで皆さんと一緒に写真のことを考えていきたいと思います。

写真は物事を並列的に思考するための最高のツールです。直線的な思考に行き詰まった時にこそ、写真的な解決方法が有効なのではないでしょうか。仕事以外の場所があることは、とても大事なことでもあります。

「新しいワークショップHについて」引用

ワークショップ2Bの「2B」はビル2階のB号室だからだったんだけど、Hはなんの略称なのかな。Homeかな。

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