手芸の授業

10年生の織りの授業はまず糸を作ることから始めます。羊毛を糸車で紡ぎ、マフラーを織るのです。マフラーにするためには細く軽く均一な糸が必要なので糸の長さと重さを測りますが、いつも驚くのは生徒たちの柔軟さです。紡いでは測り、自分で調整してちょうど良い糸を紡ぐのです。糸ができると経糸をはります。細い穴に糸を通したり120本の糸と糸を結ぶ地道な作業で、生徒の反応が気になるところですが、今年は「なんかこれ好き」「おもしろい」という意外な言葉が聞かれました。ここまでくれば8割出来たようなもの、静かに織りの世界に没頭しどんどん織っていきます。織りあがったマフラーはふんわりしてとても暖かく、嬉しそうに首に巻く子供たちを見ると、こちらまで暖かい気持ちになります。

佐伯麻緒