『古事記』と大和言葉〜中心陽陰論〜

修理固成
大和言葉の世界観
3 min readNov 13, 2018

古事記の真髄は、上巻本文冒頭にある。

そこには、日本人の考え方の根本が示されており、
綜合學問に基づきそのいくつかを挙げてみる。

【1】中心を尊ぶ

~はじめに大宇宙根源神であるアマノミナカヌシの神が現れる(成る)〜

※ ア”メ”ノミナカヌシに非ず「アマ」

【2】陽陰バランス感覚がある(陰陽に非ず)

~続いて陽の神タカミムスヒと陰の神カミムスヒが現れる〜

※ 陰陽五行のもとは「中心陽陰論」

【3】生成発展的に考える

~さらに見事な成長力を示すウマシアシカビヒコヂの神が現れる〜

【4】物事を全体的に捉える

~大宇宙創成の締め括りに、宇宙全体の安定・成立を意味する
アマノトコタチの神が現れる〜

以上、宇宙創生の5柱が「別天つ神」

【5】段階を追って進める

~地球の成立過程を7段階で説明している(神世七代)〜

【6】人類が誕生した目的たる天命がある

~天津神は、イザナキ・イザナミに
「未完成の宇宙を修理固成せよ」と言寄せした〜

【7】抽象と実在を混同しない

~目に見えない原理を表す神(隠り身の神)と、
目に見える現象を示す神を、はっきり分けて説明している〜

【宇宙の創成→地球の成立→人類の使命】という展開は、
古事記が根本神話であることの証明にほかならない。

もしこの宇宙(アマ)が完全究極であったならば、
人類(ヒト)が誕生した意味がない。

脂やクラゲの如く漂える未完成の宇宙を

【修め理り(つくり)固め成す】

これが人類誕生の原点に示された我々の根本目的だ。

この暗号は、大和言葉の一音一音の
音義を受け止めねば解読できない。

さぁ、その上で、
全体が進化(多様化・連携・一体化)していく中で、
己という個性はなにを受け持つべきなのか。

これが御中(ミナカ)を立て、分けを明らかにすること。

だから、眷属神ではなく、
ミナカと直結・直流でつながる

【直火🔥】

本源的な中真にさかのぼり
しっかり結合してこそ

魂を鮮烈に完全燃焼させる
高貴な生き様に到達出来る。

宇宙進化の波動(∞)と同調せよ!

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