大和言葉は,絶学の絶滅危惧種

修理固成
大和言葉の世界観
2 min readAug 24, 2018

1音1音に意味があって尊いという
「大和言葉の世界観」に立てば…

一音の間違いが命取りともなる。

天地初めて發けし時、
「タカアマハラ」に成れる神の名は、

「ア”マ”ノミナカヌシノカミ」と発音されたい。

古事記上巻の宇宙創生の生成力が
「中心・陽・陰」と称される
順番にも意味がある。

しかし、どうもこの宇宙創生のところの発音は,

「ア”メ”ノミナカヌシノカミ」と

十中八九間違われる。

音がズレるから当然意味も漠然とぼやけてくる。

「アメ」では大宇宙の本源的中心を司る働きを
真っ二つに一刀両断して断絶する惨響だ。

まぁ間違われるくらいならまだマシで、
最悪この思想的栄養価が最も高い所を無視して
いきなりイザナキ・イザナミ等から始めたりする。

最大に肝心な核心たる本源が、
歪められ、間違われ、ぼやかされているではないか。

あとは真ん中にダイヤモンドをはめたら完成なのに
駄菓子屋で買った10円ビー玉にすり替わるが如き惨状。

あまつさえ、なかったことにまでなるとは…

もうひとつ掴めて来ないところは
「大和言葉」だ。

言語は年々約100語は減っており
今世紀中には半分になると言われている。

音義学が戦後に絶学となり
大和言葉も絶滅危惧種だ。

誰もその響きも意味も感じ取っていないから
瀕死のこのままでは50年も経たないうちには
横文字に覆い尽くされ死に絶えるであろう。

我々の世代で決して根絶やしにしてはならない。

--

--