日本型組織論の核:忠心

修理固成
大和言葉の世界観
4 min readAug 24, 2018

それぞれが個性を発揮するほど

「中心(忠心)」が大切。

その「忠心」とは、即ち、
中心と心中していいほどほどコアを念う心。

【忠】という漢字の成り立ちを観察すれば
自ずと真意が掴めてくる。

掲げたミッションに誠実に生きる人が、
組織内から一人でも多く湧き出してほしい!

スタッフが個性を発揮する程、
中心部と切磋琢磨できるから。

中心を立てる日本の組織と言うのは独裁にあらず。

単なるピラミッド組織と言うものでは無い。トップダウンの指示待ち組織は、ほどなく窒息死しそうなこの世の地獄絵図となり得る…

こうではなくて、同心円的なものだと考えた方が良い。

そしてなおかつ同心円の中心と周辺がフィードバックしている。

これは囲炉裏の火を囲んで暮らした縄文時代から続く
「日本組織論」と言っていいもの。

そのことを如実に表した言葉が、

「中心(ミナカ)を立て、

分(ワケ)を明らかにして結ぶ」

ミナカを立てると言うのはその組織なり集まりなり、ネットワークが何を目指しているのか何のためにあるのかということを明確にしていくと言うこと。

それが組織のコアコンセプト(ミッション)になる。

なんのためという目的がはっきりしてこそ一人一人が自分の個性を活かして何をすべきかという「分(わけ)」が明らかになる。これがめいめいの個性の発揮であり、各事業やプロジェクトに相当する。

日本組織論は生命体に学んだあり方と申せます。
いのちほどすばらしい有機体はない。

だから「ティール」からではなく、

端っから、自然から学ぼう!

これこそ真にオーガニックな組織経営の姿。

オーガニックの真意とは、

「自然に即した」

これはなにも有機野菜に限った話ではなく、

そもそも我々そのものが有機体だから、自然と共生していく健康なライフスタイルを実現するという大きな目的のために食や仕事、生活あらゆる場面に活かしていきたい。

生命のシステムに学んで一体、組織やネットワークがどうあったら1番無駄がなくて1番みんな満足できて、そして世の中のお役に立つようなが存在になれるのだろうか。

人の暮らしや自然の有り様、共同体と言うものを学んで中心を立てて、その上でそれぞれが個性を発揮するつまりそれが日本的な組織作り。

日本は中心を尊ぶ国柄である。基本的に、神話と信仰と言語と国民が大昔の縄文時代から一致している稀有な国。タテイトを切らさずにずっと守ってきた一体感の国。よき伝統・文化に感謝し、そこに学びあらゆる場面に活かしたいところ。

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