ロープウェイの旅 Trip by Ropeway

太龍寺ロープウェイは約10分で山頂に着く。太龍寺が旅先だとみんな思ってるが、私はこちらもちょっとした旅だと思う。そう、ロープウェイは移動手段ではなく、旅の目的なのだ。

鷲敷の町

ロープウェイに乗って太龍寺を目指す。麓を振り返ると鷲敷の町が美しく見える。那賀川が綺麗に蛇行し、河原が広がっている。対岸の北地の田んぼの緑がよく映え、鮮やかだ。奥に見える裏山が島みたい。ロープウェイの架線までもが芸術的に感じる。なんて絵になるワンカットだろう。この風景が好きだ。

山犬嶽(ヨーコ.N氏撮影)

ロープウェイは標高439mの三角点あたりで一つ目の山を越える。そして右には山犬の群れが現れる。眼を見張る光景だ。案内人によればここは山犬嶽という。山犬とは明治の初めまで日本に生息していたニホンオオカミのことだ。五匹の山犬の親子連れが断崖の上に見える。

歓迎の意を表する山犬

そして麓に向かうロープウェイと中間地点で対面する。そして2つ目の山を越える。標高540mくらいの尾根だ。川を渡り2つ山を越えるロープウェイは他にないらしい。そしてここから山頂駅に下って行くのだ。

山頂駅へ

今度は東に阿南の市街が見える。そして津乃峰、鍛治ヶ峰あたりの山々が聳えている。こちらには津峯神社、鍛治ヶ峰神社が鎮座する。そして磐座もある。訪れてみたい霊山だ。右手には舎心嶽(しゃしんがたけ)の大師像も確認できる。

津乃峰、鍛冶ヶ峰方面の山並み

全長2683.82mのロープウェイの旅が終わる。山頂に着き降り立ったら境内の清々しい空気を感じた。


アクセス

ロープウェイは、道の駅 鷲の里に山麓駅があり、ここから乗船できます。

太龍寺ロープウェイHP

Like what you read? Give 奈佐 和彦 a round of applause.

From a quick cheer to a standing ovation, clap to show how much you enjoyed this story.