ビッグデータから判明した、モテるプロフィール写真に関する4つの意外な真実。
オンラインデーティングや婚活サイトを使って恋人や結婚相手を見つけるためには、まず相手から興味を持ってもらわなければいけません。そんな時に重要になってくるのが、なんといっても写真。オンラインデーティングでは写真を制するものがゲームを制すると言っても過言ではありません。
とはいえ、撮りためた自分の写真の中で異性にとってどれが一番良いかってよく分かりませんよね。やっぱり明るく笑っている写真とかが良いのでしょうか？そんな世間の疑問に対してアプローチした研究結果をひとつご紹介します。
プロフィール写真に関する分析を行ったのは、米国最大級のオンラインデーティングサイトであるOkCupid。彼らは自分たちのサイトの中から7000枚超の写真を抽出し、“モテる”プロフィール写真とは何か？について解析しました。すると世間一般で考えらているものとは違う結果が…
1. 笑顔が一番？
写真を選ぶ時に真っ先に思い浮かぶのが、笑顔の写真が一番良いのでは？というもの。しかし、オンラインデーティングでは一概にそうとは言い切れないようです。
まず女性に関しては、笑顔かそうでないかよりも、カメラ目線であるかどうかが一番重要になってくるとのこと。その上で笑顔もしくは中間的な表情をしている写真が多くのメールを男性からもらっていました。
一方、男性に関してはそれとは全くの逆で、目線を外した状態で笑っていない写真が一番人気が高かったとのこと。女性はクールでミステリアスな男性を好むのでしょうか？
2. 自撮り写真は微妙？
一般論として、今流行のセルフィー/自撮り写真はナルシストに見えるし、オンラインデーティングサイトのプロフィール写真としては微妙じゃないかという想像が出来ます。
OkCupidのスタッフもこの意見に確かな自信を持っていたようなのですが、事実は全くの逆だったとのこと。なんと女性の写真の中で最も男性からの人気を獲得したのは、この自撮り写真(MySpace Shot)だったのです。
彼らは思いました。これはただ単純に女性を上から見下ろせるような目線で胸をチラ見出来るからじゃないかと。そこでサンプル写真の中から胸の谷間が写っている写真を全て取り除いて、再び分析にかけてみました。が、答えは同じ。胸が強調されている第三者視点の写真よりも、（胸が写っていない）自撮り写真のほうが多くのメールを受信していることが判ったのです。
3. 男性の上裸写真は人気がない？
女性の自撮り写真と同様に世間一般で人気がないと思われているプロフィール写真に、筋肉を見せびらかすような男性の上裸写真があります。
しかし、これも常識を大きく覆す結果に。なんと上裸写真(Showing Off Muscles)は、ペットなどの動物と一緒に撮っている写真の次に人気がある、ということが判ったのです。
ただし、これはあくまでも自分の体に自信のある男性限定。ぶよぶよのお腹の人が上半身裸の写真を載せても逆効果なことは明白ですよね。
また、この“筋肉アドバンテージ”は年齢とともに薄れていくとのこと。30代のいい大人の場合、上裸写真を撮るべきかどうかよく吟味したほうが良さそうです。
ちなみに、先ほども話題にあがった女性の胸の谷間写真(Cleavage Pictures)の場合はどうなのでしょうか？
こちらも胸の谷間写真を掲載している人がもらったメッセージ数は、全体平均のそれを大きく上回っていたようです。しかも、意外？なことに、その相対的な効果は年齢を増すごとに高まっていったとのこと。つまり年齢が上がれば上がるほど（少なくとも32歳までは）、セクシーな写真を載せたほうが多くのメッセージを受け取るには良いということです。男って単純ですね…。
4. 顔写真は必須？
オンラインデーティングにおいて自分の顔写真を載せることは、最初の一歩であり、誰もが頷く当たり前のことですよね？ しかし、この常識中の常識に関しても、データは全く逆の指標を示してきました。
上記の表にある通り、顔写真がある場合でもない場合でも、受け取るメッセージ数に全く変化がなかったのです。そんなこと信じられますか？しかし、様々な写真分析ソフトウェアを使ってダブルチェックしても、この結果に変化はなかったとのこと。
特に以下のような何か話のネタになる特徴のある写真は、平均よりもメッセージを受け取る数が多かったのです。
ただ、この4番目の事実に関しては、もしかしたらOkCupidの、誰にでも無制限にメッセージが送れるというシステムに依存するところが大きいかもしれません。現に日本のPairsみたいに限定された数のみ「いいね！」が送れるオンラインデーティングでは、やはり顔写真のある人のほうが圧倒的に多くの「いいね！」をもらっている印象です。
最後に…
ここまで異性からメッセージ等のアクションをもらうための意外な事実をいくつか紹介してきましたが、1通目のメッセージをもらったからといって、その後実際の会話につながらなければ本質的には意味がないかもしれません。
では、アクション数は少なくとも、その後会話が成立しやすい写真とはどのような写真なのでしょうか？
データによると会話につながりやすい写真は、趣味など何かおもしろいことをやっている写真、もしくは動物と一緒に写っている写真だったとのこと。
例えば以下のような写真の場合、ギターを弾いている写真のほうが会話につながりやすかったようです。
なので、実際に誰かと会って恋愛関係になりたい場合、セクシーな写真やムキムキな写真で注目を集めれば良いってもんでもないということが言えるかもしれませんね。
以上、オンラインデーティングのプロフィール写真に関する意外な事実4つでした。皆さんも、TinderやPairsなどのオンラインデーティングを使う際は、この結果を意識して写真選びをしてみてください。これでダメでも僕は責任取れませんけどね。
