『ディスカッションパートナー』って何をしている人なの?

いよいよこの謎の多い肩書きについて話す時がきました

創業者とは「同じ方角を向く」というスタンスでやっています
私の生業はディスカッションパートナーです。

というと、大体の人が「それはどういう仕事?」という顔をします。そこで私は

ベンチャー企業やスタートアップの創業者と新規事業の壁打ち相手をするのが仕事です。

と付け加えることになります。

しかし、そうすると95%の人は「それで食っていけるの?」という疑問が浮かんでいる顔をします。頭の上にクエスチョンマークが浮いているのが肉眼で見えそうになります。確かに、週一で創業者とお話するだけですから、その気持は分かりますし、そのリアクションにもだいぶ慣れてきました。

一方で、残り5%の人は「なるほど!それはいいね!」という風に言ってくれます。その人はディスカッションパートナーという役割の意味を分かってくれている人です。こうなると営業はほぼ不要で、その場で初回の日程を決める話になります。

肩書きの説明責任(個人的なこと)

ディスカッションパートナーは一部の人や企業だけに強烈なニーズがあるタイプの仕事なので、ニーズがない人に対してはその意義の説明が難しい。そんな仕事です。だから、説明することから逃げてきました。

しかし、最近になってイベントやセミナーでの登壇が増え、その場で自己紹介をすることが増えました。伝えたい事があるから登壇するわけですが、何者なのかよく分からない人から聞いた経験談に説得力はありません。だから、メッセージをきちんと受け取っていただくためにも、私の生業の中核であるディスカッションパートナーという仕事について整理しようというわけです。ここで書きながら整理していきます。

ディスカッションパートナーの実務

ディスカッションパートナーは、週に1回~2回2時間程度の定例MTGを開催してもらい、そこに参画します。基本的には以上です。

議事録を取ったり事前に資料を用意したり、成果物を納品することもありません。ホワイトボードで議論を整理するので、議事録としてはそれを撮影して終了です。

私の価値提供の時間は「対面でのMTG」のみで、それ以外はテキストチャットでのサポートを行うだけです。

このような契約方式で現在7社と契約し、新規事業の立ち上げをお手伝いしています。契約期間は特に設定していないので、クライアントが不要だと思った瞬間に契約終了となります。

不安定ですが、これくらい自分にプレッシャーをかけたほうが、かえって良いパフォーマンスが出せて長いお付き合いになったりします。

具体的な議論の方向性としては以下のとおりです。

◆デザイン(構想):
ユーザーにとって最も価値のあるサービス・プロダクトを構想します。
ユーザー中心の発想を用い、観察・分析・統合・具現を行き来しながら全体像を明確にするファシリテーションを行います。
◆ビジネス(商売):
ユーザーに提供する価値を利益に変える仕組みを構築します。
市場や競合を意識した戦略で利益を出し、再度事業への投資を行うことで社会への影響力を最大化するシナリオを定めます。
◆エンジニアリング(実現):
事業を実現するための技術仕様を検討します。
デザイン的視点とビジネス的視点の双方から具体的なユーザー体験を想定し、サービス仕様と人的運用を策定します。

さて、そんなディスカッションパートナーはクライアントにどんな価値を提供しているのでしょうか?

その1.第三者的な視点の提供

最も大きな役割の1つがこの視点の提供でしょう。創業者は自らの事業に対して愛着や執着を持っている場合があります。そこまでではない場合でも、人間は認知バイアスにかかるものなので、モノゴトを正しく意味付けしたり判断したりできなくなるときがあります。

そのときの創業者の相談役として、ディスカッションを通じて新たな知見や第三者の視点を提供していきます。

ときにはユーザー視点、ときには競合視点、そしてときには創業者以外のメンバーの視点をインプットすることでプロジェクトの不確実性を下げ、スピードを早めることができます。

特にスタートアップフェーズだと決断の数が多いので、「決断疲れ」の状態になる創業者もいます。そのときにフランクに相談し、負荷分散できる相手になれればと思っています。

その2.ペースメーカー

リスク分散のために複業的に新規事業を立ち上げる創業者もいます。これまでにもサイドプロジェクトから立ち上がって成功するスタートアップが存在するので、私はこのやり方に賛成です。既存事業がある企業でも同様のスタイルで新規事業を立ち上げることがあります。

しかし、このやり方には難点もあります。サイドプロジェクトの扱いになると本業の方に時間や注意を取られてしまい、新規事業のプロジェクトを計画通りに進められないケースが出てくるのです。

そういったときに、ディスカッションパートナーはペースメーカーの役目を担うことができます。定期的にディスカッションする時間を取ることで、「この日までにあのタスクを完了させなければ」という風にタスクと向き合うきっかけになります。

その3.他業種他業界との繋がり

ITベンチャーを始めとして様々な業界と領域で事業のディスカッションをしてきた経験から、創業者の視野に入っていなかった成功事例や注意すべきポイントを伝えることができます。

また、新規事業の対象としている業界に詳しい方を紹介したり、必要なリソースを調達できる場合もあります。多くのプロジェクトで他のフリーランスをチームに引き入れて協業することで不足しているリソースを補ってプロジェクトを進めています。


最後に

ディスカッションパートナーという肩書で活動しているフリーランスは多くはないと思うので、もしご要望あればいつでもご連絡ください。財務と法務のこと以外なら相談に乗れます。一緒に新規事業の立ち上げを成し遂げましょう。


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