フリーランスが報酬額を下げてでも仕事を受けようと思う3つの理由

フリーランスにとって報酬額を高めることは重要な活動です。

報酬額を高めれば、少ない案件数で一定の生活水準を満たせるようになり、空いた時間を自分の好きなことや未来への投資につかうことができます。

私自身、駆け出しのフリーランスの頃に比べて時給換算で8倍ほどにしてきましたし、それによって人生で最も希少なリソースである「時間」の自由度を高めてきました。

しかし、です。

ときには報酬額を下げてでも、ある仕事をやりたいと思うことがあります。報酬額が十分に出せないのは、クライアントが資金繰りに苦しんでいたり、NPOであったり、理由はさまざま。

そんな魅力的な仕事に出会うとき、金銭的な報酬は仕事から得られるあらゆる報酬のほんの一部でしかないと実感します。

知り合いのフリーランスがこう言っていました。

楽しい仕事ができて、しかもお金がもらえるなんてすごくラッキーなことですよね。

彼女にとってはその仕事ができること自体が報酬だったのだと思います。

思い返すと、私も何度か報酬額を下げて仕事を受けた経験があります。その理由を振り返ってみると以下のようなパターンがありました。

1.成長や機会に繋がる仕事だった

その仕事がなければ得られなかった経験は、金銭的報酬以上に重要です。経験を通じて学ぶことができますし、新しい人や場との繋がりは新しい仕事の機会をもたらしてくれます。

実際、学生起業の相談に乗っていた相手が、時間を経てクライアントになったこともありますし、ボランティアで登壇したイベントで新たなチャンスをもらったこともあります。

2.仕事そのものが報酬だった

その仕事ができること自体が報酬であれば、極論ですが金銭的報酬の多寡は問題にはなりません。仕事そのものが純粋に楽しい、誰かの役に立つことが純粋に嬉しい。

こういった自己目的的な活動は、仕事というよりも遊びや趣味に近いものです。参加しているプロボノの多くはこの理由でやっています。

3.現物支給が素晴らしい

少ない金銭的報酬額を補うほどの現物支給がある場合は仕事を受ける場合があります。例えば、山形での仕事は報酬額としては基準を満たしていませんでしたが、現地での体験(食事等)がその不足を補って余りあるものでした。

フリーランスにとって、報酬額を一定以上に保つのは重要です。しかし金銭的報酬以外の様々な報酬を考えると「〇〇も得られてしかもお金がもらえるなんてラッキー!」と思えるようになるかもしれません。

だとすると、報酬額を絶対的なモノサシにしないほうがいいなあと思います。

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Yusuke Kuroda(黒田 悠介)
文系フリーランスって 食べていけるの?

「フリーランスを実験し、世に活かす」という活動ビジョンのもと自分自身を実験台にしているフリーランス研究家。東京大学→ベンチャー社員×2→起業→キャリアカウンセラー→フリーランスというキャリア。ディスカッションパートナーを生業とし、新規事業の立ち上げを支援。その他、議論メシ代表。FreelanceNow発起人。