フリーランスは背伸びして「ヘイ、パス!」と声を出そう

自分で自分を育てなければいつか成長に限界がくる

フリーランスには上司がいません。マネージメントしてくれたり、自分の成長を考えてくれる人がいないわけです。メンターのように相談に乗ってくれる方がいれば別ですが、フリーランスの多くはそのようなメンターはいないようです。

会社員時代は上司の無茶振りが育ててくれた

会社員だったころは様々な無茶振りをされました。要求のレベルが高く取れないボールもありましたが、高いところにパスを出し続けてもらえたおかげで気づかないうちに高いボールが取れるようになっていました。

あるサイトについて「SEO対策をやってほしい」と上司に言われたことがありました。私は「任せてください」と返事をしたのですが、未経験の業務だったので何をしていいのかすら分かりません。

その日の帰りに知人に聞いたオススメの書籍を5冊ほど買い込み、勉強を開始しました。読み進めていきながら「SEOシート」と名づけたExcelファイルに具体策をまとめていき、数日後に素知らぬ顔で「こんな感じでやりますね」と提案しました。

このときに作ったSEOシートはその後も何度も活躍してくれました。上司の無茶振りのおかげで仕事の幅が広がり、成長できたのです。

この後、さらに無茶ぶりが続いたのは言うまでもありません。上司は、同じ高さのボールを投げてくることはありませんでした。

フリーランスには、この上司がないのです。自分で自分を成長させなければ、明日の仕事はありません。どうすれば、そのような成長を実現できるでしょうか?

背伸びして「ヘイ、パス!」と言う

高いところにボールを出してくれる上司がいないなら、こちらから高いボールを求めて声をだすしかありません。

フリーランスは仕事を取るときに「できること」で考えてしまいがちですが、そのような仕事だけでは自分で自分を成長させることはできない。ビジネス環境がめまぐるしく変化する中では企業だけでなく個人にとっても停滞は相対速度を見れば退化と同じです。

成長には背伸びが必要で、その背伸びにあたる部分が

「できないけどやりたいこと」

です。これを声に出して発信すること。

私がSEO対策のときにやったようなハッタリをかますのもいいでしょうし、できないことを認めて「それでも全力でやるので任せてください」と伝えるのも良いです。

取りやすいボールばかり取っていたら、他の人にそのボールをやすやすと奪われてしまうかもしれない。だから、他の人が取れない高さのボールにもどんどんチャレンジしていきましょう。

最後に、

走り続けている人にボールは回ってきます。

これも忘れずにいたいですね。

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文系フリーランスって 食べていけるの?
文系フリーランスって 食べていけるの?

Published in 文系フリーランスって 食べていけるの?

クリエイターではない「文系フリーランス」は食べていけるのか?分かりやすい納品物もなく、スキルも定義しにくい。そんな文系フリーランスに自ら挑戦し、実験していきます。働き方の選択肢を増やし、自分らしい働き方を実現できる世の中へ。

Yusuke Kuroda(黒田 悠介)
Yusuke Kuroda(黒田 悠介)

Written by Yusuke Kuroda(黒田 悠介)

「フリーランスを実験し、世に活かす」という活動ビジョンのもと自分自身を実験台にしているフリーランス研究家。東京大学→ベンチャー社員×2→起業→キャリアカウンセラー→フリーランスというキャリア。ディスカッションパートナーを生業とし、新規事業の立ち上げを支援。その他、議論メシ代表。FreelanceNow発起人。