【対談してきた】 VCからの資金調達のリアル:BEC黒瀬氏(前編)

金髪にして印象がだいぶ変わった黒瀬さん

黒田:先日はイベントにご登壇いただきありがとうございました!イベントでお聞きした内容をもっと深掘りしてお話を伺えたらと思います。

黒瀬:はい!よろしくお願いします。

黒田:プレスリリースにもありましたが、ちょうど新機能をリリースしたタイミングですね。一旦肩の荷が下りた感じでしょうか。

黒瀬:開発としては区切りがついたのですが、ちょうど6月に入り新たなエンジニアの社員が2人入ったので、その対応に追われている感じですね。2人ともイケイケなのでかなりインパクトが大きいです。

黒田:BECさんは過去3回調達されていますよね。採用や開発に重点的に使っているイメージがあります。

黒瀬:そうですね。資金調達についてはそういった用途が多いです。資金調達に関連する戦略について初期段階からCTOとして議論に参加して、使いみちについて決めていましたね。僕の方で必要な工数や開発費を出して開発にあたり、CEOが事業計画書を作ってVC回りをするような分担をしていました。

黒田:戦略を決めるときにCTOが議論に参加することが重要なようですね。

黒瀬:圧倒的にスピーディーにプロダクトを作れますからね。CEOが対外的な活動をして不在にする時間が長いときにも、CTOが戦略を理解していれば開発メンバーへの情報共有が速くて正確になります。また

「なぜこの機能を作るのか」ということをはっきり言えるので、スピードだけでなくプロダクトの質も高くなります。

黒田:調達の時期や額についてはCTOとしてどのような観点で考えていたのでしょう。

黒瀬:いつまでにどういった機能を作らなければならない、という目標が定まれば、そのために必要な工数やエンジニアの人数も分かってきます。そこから逆算して必要な調達額も分かってきますね。

BECの事業であるバックオフィスの自動化サービスに必要な機能を洗い出して、競合も意識しながらスピーディーに進めることを意識していました。もちろん、人数が増えれば増えるほどいいのかということでもなくて、情報共有したり風土を保ちながらやっていくのに適した人数を念頭に置いています。

黒田:1回めの調達はCAVさんからの出資で調達額も決まっていたと思うのですが、2回目の1億円の調達はどういった形で進めていったのでしょうか?

黒瀬:まずは、1年以内にここまで作り上げようとするとこれだけの工数と人数が必要だ、みたいな議論をCEOと重ねていった感じですね。 そうやって目標調達額を決めました。調達元としてはCAVさん自身とも話をしていましたが、CAVさんに紹介してもらったVCに会いに行ったり、アライアンスを組もうと持ちかけてきた金融系の企業も回っていました。

黒田:調達の相談をするときにはプロダクトを用意してプレゼンテーションしていたのでしょうか。

黒瀬:そうですね。プロダクトがないとチームでしか判断できないですよね。それだけだと厳しいので、プロダクトや実際のユーザーデータを持ってプレゼンテーションする必要があったわけです。

僕自身も「やります」という言葉よりも「やりました」というアウトプットの方に説得力を感じますし。

黒田:プロダクトに説得力を持たせるために工夫したことってありますか?

黒瀬:大前提として、戦略に沿ったプロダクトを作ることは重要ですね。そのうえで、プレゼンテーションまでに間に合わせたい機能やデザインがあれば優先順位を入れ替えて対応するということはやっていました。

資金調達後に採用活用をはじめても遅い

黒田:2回目の調達から半年経ちますが、想定通りの使い方ができていますか?VCからの注文は多いのでしょうか。

黒瀬:そうですね。想定通りに使えていると思います。

ただ、調達を見越して採用の動き出しをもっと早めにしておけばよかったかなとは思います。

VCとの兼ね合いでいうとやりにくさは感じていないですね。CEOが上手くやってくれているのかもしれませんが(笑)必要な金額とその理由を説明できれば問題ない、という感覚です。

黒田:定例ミーティングを開いてコミュニケーションしている感じですかね。

黒瀬:週に1回、そういった説明のミーティングを開いています。何にお金を使えば目標を達成できるのか、ということをエンジニアからも要望を上げて伝えるようにしています。

黒田:良いですね。大半を開発費に回しているとのことですが、開発以外の部分ではどういったお金の使い方をしているのでしょうか。

黒瀬:例えばオフィス移転ですね。結構初期費用がかかるのでまだ検討中ですが。それによってエンジニアが働きやすくなったり、風土を作っていけるのならやりたいですね。短期的にはプロダクトを作りきることが重要なので、そのために使えたはずのお金をオフィス移転にどこまで使うのか、というのは戦略的に考えていきたいところではあります。今くらいの人数であれば、組織風土や文化もオフィス環境に頼らずに作っていける規模感だと思いますし。

《後編に続く》

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