巨大な鐘を揺らすように仕事をする

仕事のほとんどの時間は、何かしらの繰り返し。日々いろいろな仕事をしているフリーランスでも、そう思います。

その繰り返しを確かなものにすること。それが企業や個人事業主に安定した収益をもたらします。

しかし、この繰り返しは成長の「停滞」と同義になりやすいものです。同じことを繰り返していても成長はなく「修羅場」「土壇場」「正念場」の3つの「場」が人を育てるという人もいます。

でも、こういうときにわたしは「暮しの手帖」の元編集長である松浦弥太郎さんが「即答力」で書いていたこの言葉を思い出します。

仕事は同じことの繰り返しだけど、僕らは機械じゃないんだから、それだけじゃすごく残念だし、何の意味もない。だから繰り返しじゃなくて、積み重ねていこう。

「繰り返し」ではなく「積み重ね」。薄皮を貼り重ねていくようなイメージでしょうか。少しずつ厚みが増していく感じ。

また、「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」では、企業の成長を「弾み車を回す」という比喩で表現しています。

偉大な企業への飛躍は、結果をみればどれほど劇的なものであっても、一挙に達成されることはない。(中略)逆に、巨大で重い弾み車をひとつの方向に回しつづけるのに似ている。ひたすら回しつづけていると、少しずつ勢いがついていき、やがて考えられないほど回転が速くなる。

巨大で重い車輪のようなものをイメージしてもらうと良いかもしれません。薄皮の例えよりも勢いを感じられる点で好きな比喩です。

しかし、この弾み車の比喩はちょっと分かりにくい。弾み車って何?という感じ。なので、私はこれをお寺の鐘に例えてみようと思います。その方が、特に日本人には理解しやすいのではないかなと。

指で巨大な鐘を揺らす

目の前に巨大な鐘があります。これを指一本で揺らしてみましょう。最初は全然動かない。びくともしない。力を入れても成果が見えないけど、ほんの少しずつ慣性によって揺れが蓄積されていきます。

そうしているうちにタイミングを掴むようになり、力を加えやすくなっていきます。鐘の揺れ幅はどんどん大きくなり、ついには止めることが難しいほどの揺れになるでしょう。

鐘の揺れが大きくなった状態を見た人は「どうやったらこんなに鐘を大きく揺らせるのだろう?」と不思議に思うでしょう。

しかし、そこに会心の一撃はありません。小さなひと押しを粘り強く続けた結果です。

漫然と「繰り返す」のではなく、少しずつ工夫をしたり、何かを変えたりしながら「積み重ねる」こと。そこに、仕事の面白さや熟練への道があるのだと思います。


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