「断る勇気」でやるべきことに集中し成果を最大化しよう

今年の抱負は「やらないと決めたことをやらない」ということにしました。

好奇心からなんでもやってみたくなる性分ですが、そこを抑えて、集中すべきことだけをやる。それはつまり、それ以外の大半の事柄にNOを言うということです。

「なんでもやってみよう」という言葉にあるポジティブな響きに惑わされない。世の中のトレードオフを理解して、何かをやることで失う何かを忘れずにいようと思います。何かに時間を使うということは、その時間を別のことに使うことができないという機会損失も意味しているのです。

フリーランスに必要な「断る勇気」

フリーランスをしていると、仕事の依頼に安心します。特に案件が少ない時期に声がかかると、そのプロジェクトに飛びつきたくなる衝動は避けられません。これはチャンスだ、逃してはいけない、と。しかしここで一呼吸おいて考えるべきなのです。

「これは本当にやるべき仕事だろうか?」

自分がやるべきではない仕事であれば、断らなくてはいけません。それによって少し相手の機嫌を損ねるかもしれませんが、それは仕方ない。相手との関係性と、頼みごとを受けるか否かを分離して考えましょう。なんでもやってくれる気前のいい人になることはとてもカンタンだけど、仕事において高い成果を上げようと思うなら、「なんでもやる」ことの裏側で失われているものを考えなくてはいけません。

特にフリーランスにおいては(転職の際にも同様ですが)、自身の強みを打ち出していかなければ仕事ができない世の中になりつつあります。なんでもやります、なんでもできますという姿勢では強みは形成されません。有限な時間の中で最大限の成果を上げるには、自分の強みややりたいことではないことに対してNOと言わなくてはいけないわけです。

目の前にきたチャンスをみすみす逃すのは、もったいないと思うかもしれません。しかし、そのプロジェクトに時間を費やすことで、別の魅力的なプロジェクトに参画するチャンスを失う可能性もあります。

このようなトレードオフを理解して必要に応じて依頼を断ることが、フリーランスの処世術としても必要なのだと思います。

最後に、エッセンシャル思考という本に紹介されている、あるデザイン会社の「断る勇気」について引用しておきます。

デュアルテ・デザイン社CEOのナンシー・デュアルテも、会社の方向性について同じジレンマを抱えていた。もともと彼女の会社は、多様な要望に応えるデザイン会社だった。企業イメージ、ウェブサイト制作、プレゼンテーション制作など、何でもこなす。だが、「これだ」という個性に欠けていた。何らかの独自性がなければ、どこにでもある平凡なデザイン会社で終わってしまう。 ナンシーはジム・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』を読みふけった。本当にやりたいことや得意なことがあるなら、そのことだけをやりなさい、とコリンズは述べていた。そこでナンシーは思い当たった。自分だけの強み、ほかのデザイン会社がやりたがらない分野。それは、プレゼンテーションのデザインだ。 デュアルテ・デザイン社はプレゼンテーションの仕事に特化してノウハウを積み上げ、世界で随一のプレゼンテーション会社となった。ただし、そのためにはほかのあらゆるチャンスにノーを言わなくてはならなかった。たとえ景気が悪くても、手軽にお金が入るチャンスが来ても、ぐっとこらえた。それは飛び抜けた存在になるための代償だった。 たくさんのチャンスや仕事を断り、自分たちの専門分野をとことん追求していったのだ。

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