文系フリーランスって 食べていけるの?

クリエイターではない「文系フリーランス」は食べていけるのか?分かりやすい納品物もなく、スキルも定義しにくい。そんな文系フリーランスに自ら挑戦し、実験していきます。働き方の選択肢を増やし、自分らしい働き方を実現できる世の中へ。

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自由には何に対する責任が伴うのか

「自由には責任が伴う」というのは以下はフロイトの言葉に由来するそうです。

ほとんどの人間は実のところ自由を欲しがっていない。なぜなら自由には責任が伴うからである。ほとんどの人間は責任を負うことを恐れている
Most people do not really want freedom, because freedom involves responsibility, and most people are frightened of responsibility

ここで哲学的な問答をするつもりはありません。あるいは「自由には責任が伴う」というあまりに有名な言葉をフロイトがどういう意図で言ったのかにも興味が無い。

むしろ、私はこの言葉が現代まで生き残ってしまったことについて考えたい。この言葉の存在によって何かを行動に移すことをためらう人がいることが堪らないのです。

個人的な出来事ですが、以前ある友人との会話でこの言葉が出てきました。転職しようかどうかという職業選択の自由についての文脈で、まるで自分自身が行動しないことを正当化するような響きを持っていました。言葉で自分自身を縛っているようにすら聞こえたのを覚えています。

あれから半年経ちますが、彼はまだ同じ会社にいます。

逆に「自由には責任が伴わない」とも言える

転職を諦めた友人のことを思い出した私は、このフロイトの言葉が頭から離れなくなりました。「自由には責任が伴う」という言葉は現代を生きる私たちにとってどれだけの示唆を与えるものなのか。

私は自身の立場でしか語りえないので、フリーランスという働き方からこの言葉を考えました。例えば、

フリーランスって大変だよね

と言うとき、「自由には責任が伴う」という言葉を意識しているのだと思います。しかし、当の本人としては責任が増えたとは思っていません。逆に責任が減ったとすら思います。

代表や会社員をやっていたころは「自分は会社の看板を背負っている」という感覚があったので、言動に気をつけていました。同じ会社に属する運命共同体に対する責任感です。しかし、今ではそういうプレッシャーはないわけです。

つまり、この場合

組織から自由になることで責任が取り除かれた

ということです。一般的な「自由には責任が伴う」とは逆の現象です。

自由になることで、責任がなくなることもある。しかし、どんなに自由になってあらゆるものから解き放たれたとしてもなお、逃れることができない事実があります。

それは、私が私であることです。

自由には「未来の自分」への責任が伴う

私が私であることから逃れられない以上、あらゆる言動は自分自身に対する責任が伴います。因果関係の時間軸上の並びを考えに入れれば「未来の自分」への責任が伴うと言い換えてもいいでしょう。

夜食を食べる自由を行使することは、明日の自分の体重増加に責任を負うことになります。

仕事を締切までに終わらせないのも本人の自由ですが、それは未来の自分の評価に対する責任を負うことになります。

つまらないと愚痴を言っていた仕事を続けるのも自由ですが、3年後の自分のキャリアに対する責任を負うことになります。

フロイトの名言風に言うなら、

責任には未来の自分への責任が伴う

ということです。

このように考えると、現時点における言動を想定上の「未来の自分」の視点から考えることができるようになります。夜食を食べてもいいけど、明日の自分に申し訳ないからやめておこう、というように。これなら、意思決定のときにも役立ちます。

もしかしたらフロイトの言葉よりも実用的で良いんじゃないかなと。

「自由には責任が伴う」と言っていたあの友人と、また酒でも飲んで話してみたいと思います。

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Yusuke Kuroda(黒田 悠介)
Yusuke Kuroda(黒田 悠介)

Written by Yusuke Kuroda(黒田 悠介)

「フリーランスを実験し、世に活かす」という活動ビジョンのもと自分自身を実験台にしているフリーランス研究家。東京大学→ベンチャー社員×2→起業→キャリアカウンセラー→フリーランスというキャリア。ディスカッションパートナーを生業とし、新規事業の立ち上げを支援。その他、議論メシ代表。FreelanceNow発起人。

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