たんぽぽ茶、タンポポコーヒー?

桂子 Keiko
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5 min readMay 19, 2020

Stay home生活の一環でSNS上ではいろんなバトンがまわっていて、友人たちの中でも普段見れない一面が垣間見れたりと楽しませてもらっています。
そして今回、私は「お茶」のバトンを受け取りました。

お題は世界と繋がろうお茶リレー。
“世界中で飲まれてきたお茶は、いつの時代も茶の間というコミュニケーションの場にありました。紅茶、緑茶、台湾茶、中国茶の垣根を超えて、国境も超えて、世界中のお茶を愛する人たちと繋がりともに平和な世界が訪れることを願えたらと思っています。”
というメッセージにて。

バトンを手渡してくれたのは私がまだ名古屋でカフェをしていた頃に知り合った、クチル・ポホンこと、こども服作家の井上アコさん。
話をするのも楽しいアコさんの人柄はお仕事にもそのままで、当時初めて出版されたこども服の本は子供もいないのに買ってしまったほど。そしてちびっこが書いた絵を下絵なしでそっくりに刺繍するライブ刺繍は感動もの。今は大人のハンドメイド教室を各地で開催されたり、時にはNHKのすてきにハンドメイドに出られたり、雑誌などでも大活躍されています。
個人的には当時、料理仕事用に割烹着スタイルの麻の作業着をオーダーして、今でも重宝しています!

そんなアコさんの笑顔を思い出しながら…

ここ最近は、日本の私の拠点である京都府の南山城村の美味しいお茶をちらほらSNSでも書いていたので、違った視点から健康にも嬉しいお茶をご紹介します。

野草料理も仕事にしている私はいろんなフレッシュ野草でハーブティも作って飲みますが、日本でもどこでも見つけられる野草、または簡単に手に入るお茶をと考えて。
まとめて作れて重宝しているのはたんぽぽ茶。

タンポポは見た目も大好きですが、どの部分も本当に捨てるところがなく、美味しい上に身体にも良く、そして豊富に生えている。
ありがたいことこの上なく。
私がお茶に使うのは根っこです。
この春は立派な根っこがとれました。

引っこ抜いてみたらこんなにつながってました

しっかり洗ってなるべく小さく刻みます。

そして弱火から中火でゆっくりと炒ります。
または量があるときはオーブンでじっくりと。
焦がさないように、香ばしさがでるまで炒るのはちょっと根気がいりますがそこが肝心。
それとは別にドライイチジクも細かく刻んでゆっくり炒った後に冷ましてカリカリに。
ドライイチジクは甘みを加えて全体の味をまろやかにしてくれます。
それらを別々にミルサーで粉にして、好みの配合で合わせたのを煮出して濾したら出来上り。

煮出し方次第でお好みの濃さに。

香ばしい風味は黒豆茶っぽくもあって、お茶とコーヒーの間の感覚でいただけます。
もちろんノンカフェインなのでコーヒーが苦手な方にも。

タンポポ茶は血の巡りをよくしてくれるので解毒作用、冷え性改善、むくみや肩こりの改善、そしてホルモンバランスを整えてくれて女性には嬉しい効果もたくさんあると言われます。特に妊婦さんは妊娠中のイライラ解消や母乳の出が良くなると昔から親しまれています。
最近は育毛、発毛にも良いと男性にも嬉しい効果も?!
利尿作用もあるので夜寝る前は避けた方が良いかもしれないですね。
効果はともあれ美味しくいただくのが一番です。
作ることまではできなくても、日本でもタンポポ茶、タンポポコーヒーがいろいろ売られているので興味ある方はお気に入りを見つけてみてくださいね。

余談ですが、フランス語で《タンポポを根から食べる》と言うと死んでいるという意味なのです…が実際はその反対で、タンポポの根は長生きの秘訣かと思っとります(笑)

さて次のバトンは、私のヨーロッパ生活のきっかけとなった旅で出会った友人へ。
当時はフランスのノルマンディー地方の農家で知り合い、フランスにて初めてしどろもどろのフランス語でお茶会をさせていただいたのも良い思い出です。
美味しいお菓子も!パティシエとして日本でも活躍され、農と食を結ぶ取り組み、そして今はイギリス暮らし。
おおらかでエネルギッシュな彼女の人柄、そして紅茶の本場でもあるイギリス、どんなお茶の話が聞けるのかしら?と楽しみです。
Mediumではリレーはまわって来ないですが、楽しい投稿があったらまたシェアしたいと思います。

#stayhome
#お茶で繋がろう
#teatime
#世界平和
#peace&tea

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桂子 Keiko
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自然、植物、日本文化を通して見えてくる世界を共有したい。Chef of traditional japanese cooking, master of tea ceremony, edible wild plants with François Couplan, Switzerland, France & Japan