イラクサとスイバのスープ

桂子 Keiko
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3 min readApr 17, 2020

さてスイス、フランスよりお届けする野草レシピ二日目は、とっても簡単で美味しく、栄養価抜群のイラクサとスイバのスープ。

イラクサはヨーロッパではもうどこにでも生えるいわゆる雑草扱いです。良い点は簡単に見分けができること。何といっても葉にも茎にも小さな棘がいっぱいで、知らずに触っても痛くて気づくほど、一度触ると翌日までヒリヒリします。
そんなこともあって嫌われることも多いのですが、何といっても栄養的には野草の中の王者とも言えるほどなのです。必須アミノ酸を全てバランス良く含んだ良質のタンパク質を始め、ビタミンCやカルシウムが豊富で、鉄分、マグネシウム、等々まだ他にも含まれています。
スイバは日本でも良く見られます。こちらは酸味が特徴的ですが、食べすぎるとシュウ酸も含むので注意が必要です。ただそれにもってこいなのがカルシウムが豊富なイラクサ。カルシウムはシュウ酸が身体に吸収されるのを防いでくれるので、相性ばっちりなのです。

日本ではイラクサはあまり多くないですが、イラクサ科の食べれる野草はいくつかあります。すぐに見つけられない場合はカルシウム豊富な小松菜や菜花などの青菜で代用するのも良いかもしれないですね。ただホウレン草はやはりシュウ酸を含むので、スイバと合わせるのは避けられた方が無難でしょう。

イラクサとスイバのスープ (4人分)

玉ねぎ中サイズ 1個、オリーブオイル 大さじ2、じゃがいも2~3個、イラクサ4つかみ、スイバ2つかみ、塩、豆乳クリーム(または生クリーム)200mL、バター10g、しょうゆ少々

· 玉ねぎをみじん切りにして塩とオリーブオイルで炒める。
· じゃがいもの皮をむき、薄切りにして玉ねぎと炒める。
· イラクサの3/4をざく切りにして他の野菜と混ぜ、水をひたひたまで注いで全てに火が通るまで煮る。必要なら塩を一つまみ。
· 豆乳クリームとバターを加える。
· 火からおろし、残りのイラクサとスイバを細かいみじん切りにして加える。
· ミキサーでなめらかになるまで混ぜ、しょうゆと塩で味を調える。

二つの野草コンビのこのスープ、味はお互いが高めあって美味しい上に健康にも良いと言うことなし。たっぷり召し上がってくださいね~。

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桂子 Keiko
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自然、植物、日本文化を通して見えてくる世界を共有したい。Chef of traditional japanese cooking, master of tea ceremony, edible wild plants with François Couplan, Switzerland, France & Japan