サバイバルな日々

桂子 Keiko
日本語で読む
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4 min readJun 10, 2020

私は今南仏の標高1000 mの山の中にいます。

バカンス休暇なんてものではなく、この夏できるであろう野草ワークショップに向けて場所を整えたり、修繕をしたりと準備が溜まっているので、移動制限がゆるんだと同時にかけつけてきました。
乾燥しているはずのこの地方。昨夏も雨が多かったですが、今も毎日のように夕立がきて、今までで見たことないほどに草も樹木も大きくなっていてびっくり。これも温暖化の影響でしょうね。
イネ科の草は私の背丈ほどあって最低限通り道は作らねば・・・というありさまです。

それはそうと緑が元気なのは美味しい野草もたくさん生えていて嬉しく癒されるのですが、家の中が大変。
この年末年始にシャワーやトイレがある洗面所から水漏れしているのを発見して水道屋さんに見てもらうも、なんせ30年ほど前に主人たちが素人仕事で作った配管にはアクセスできず、漏れがどこからきているかわからない…
ということでこれはもう壁を壊すしかない!とこれを機にあちこち湿気でひどい状態になっていた洗面所全体を自分たちで大改装することに。
プランを練って、これなら今までからしたら素晴らしく快適になるに違いない!と心躍る計画となりました。

そして本格的にワークショップが始まる前の3月中にある程度は何とかしたい予定でしたが…もちろん動けず。
2月に大工仕事をしている友人たちが私たちの居ない間に壁を壊してくれたは良いものの、その後封鎖状態で動きがとれず、やっと5月の中旬から私たちの移動に合わせて工事に来てくれていますが、1週間に一度来れれば良いぐらい。
自分たちでちまちまできることをしてもなかなか進まず・・・

水廻りがまだ何とか機能するうちは、ひどい工事状態の中でも使っていましたが、シャワー、トイレ、洗濯機が使えない状況になってまずは6日。そして7日目、友人が水道屋さんと工事に来てくれて最低限トイレとシャワーは使える状態になるはず!が、あまりの水道などの配管の煩雑さ、おまけに1週間前にこの土地に住みついている人がお湯を一晩出しっぱなしにしてボイラーが壊れてしまったのもあり悪戦苦闘。

洗面所の水廻りが使えないどころか、キッチンの水も出なくなってしまった(正確には出すと、水漏れして水浸しになる)…( ;´д`)トホホ。

とういことで、昨日からは家の中で一切水もなし。もちろんお湯もなし。
外はまだ肌寒く、朝晩10度を下回る上に山の水なので手が凍る冷たさッ。

なかなかサバイバルな毎日です。

ソーラーパネルの電気、そしてガスがあるだけ良しとせねばですね。
毎年夏に1週間は自然の中でソフトサバイバルワークをしているので、何とかなるとは思っているけれど、仕事しながらこの状況、しないといけないことも一杯ある中ではモチベーションをあげるのに精いっぱいなのが正直なところです。

とはいえ、逃げようもありません。
サバイバルの実践版現在8日目、この状況も楽しむしかないっと切り替えて。
明日には何かが復活できることを祈って!

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桂子 Keiko
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自然、植物、日本文化を通して見えてくる世界を共有したい。Chef of traditional japanese cooking, master of tea ceremony, edible wild plants with François Couplan, Switzerland, France & Japan