亡霊と戦わず自尊心を守る

eroccowaruico
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7 min readDec 1, 2019

この記事は自尊心が低くいつも自分を卑下していた僕が、少しでも心地よい生活を維持するために、自分自身を取り戻すきっかけとして気をつけている事です。
僕以外に役立つ人かはわかりませんがそれなりに説明ができるようになったので書いてみます。

失敗はなからずある

この話は大きな成功の話ではありません。
たくさんの小さい失敗を繰り返して気がつけば少しずつ楽に過ごせる
そんなお話です。
ご自身に取り入れる際は絶対に無理せずゆっくりできることをできることだけ試すようにしてください。

自分を卑下する言葉

道端で知らない人に突然言われたらイラッとしたり失礼だと思う言葉。
バカ、アホ、ダサい、キモい、ブス、鈍臭い、弱い、メンヘラ、だらしがない、怠け者
そんな言葉から始まり自分をダメ人間のように扱う言葉。

自分がそうだっていつ誰が決めたんだろう。

自分だけがダメなのか

恋愛なら特定の一人か二人に好きって言われたら問題ないし、そもそも出来すぎた相手を避ける人もいる
才能や能力を向上する方法は山ほどあるし、そもそも同じレベルの人間は全員ダメな人間ではない
完璧な人間は周囲の人が恐怖を覚えるからあり得ない
人や環境は変化するのが当たり前で将来も今の評価が保障される事もない。

それなのに自分を見下す言葉を自分に使うのはなぜだろう。

暗示の力

何か失敗したり弱ったとき、罪悪感や劣等感を抱いたとき、自分中の卑下する言葉と一致することはよくあること。 自分の未来の全てがそうじゃないなのに、すっぽりと当てはめて自分がダメだと思い込む。
これは立派な自己暗示だし繰り返せば強力な自己催眠
小さな間違いを真実に見せて小さな暗示をたくさん作って暗示を強くするのは催眠術の手法の一つ。

暗示って簡単にかかるんだ!

卑屈の力

例えば親切な誰かが『今メンタル弱ってるから自覚して行動してね』と自分に言った時、 心が弱って卑屈になると避けれる失敗を選ぶから気をつけてねと言う意味かもしれない。 なのに弱った自分は自分に「弱っちいメンヘラ」レッテルを自分に貼る卑屈な行為を起こすことがある。 親切な誰かの意図を組めないまま負のスパイラルにはまれば、救いを求める悲劇のヒロインになってしまう。

自分の中の自分

自分の価値や評価を落とし「自分には無理だと」自分の気持ちを批判する自分。 自分の気持ちを大切して「ここまで出来たしきっと大丈夫」と自分の気持ちを肯定してくれる自分。 自分の中の自分が2人。本当の自分どちらだろう。

それは間違いなく自分の気持ちを肯定してくれる自分。

もう1人の正体

小さい時から親や家族、学校で誰かが自分をコントロールしようとしたときに混ざる批判的な言葉。 善意のアメとムチだったかもしれない。
小さな嫌味を感じる冗談かもしれない。 優位に立ちたい誰かが自分を蹴落とすために吐いた暴言かもしれない。 自分をコントロールしようと言葉で植え付けた不安や恐怖。
善意に応えられなかった罪悪感や嫌味に屈した劣等感を抱き、蹴落とされた恐怖から逃げることでさらに不安や恐怖を大きくし、目的を失っても自分をコントロールしようとし続ける亡霊になる。

そう目的を失った亡霊こそが自分の気持ちを批判する自分の正体。

罠にハマるな

最低限の知識をつけてほしい親心で使った『ちゃんと勉強しないとバカになっちゃうよ』の目的はきっと「自分の子が世間知らずにならない程度に勉強してほしい」で自分がバカになることではなかったはず。
教える能力が低い先生が思う通りに自分に勉強させたいときに使った『バカは勉強した方がいいよ』の目的はきっと「これ以外の方法は伝えれないのでこの通り勉強してよ」でどんな方法でも勉強が身に付けば良かったはず。
自分より弱いものを作らないと自分の価値が見出せない人の『お前ほんとにバカで使えないな』の目的はきっと「お前が賢いと俺が批判することで社会的優位に見せれないからバカってことにしちゃえ」でそのままバカでいたらそいつの思う壺。

自分をコントロールするために今の自分はバカと決めつけたり将来の自分はバカになると不安にさせたバカという言葉。 親の期待に応えず勉強をさぼった罪悪感や勉強方法を習得できなかった劣等感を抱いたり、あんな奴にバカって言われたくないって思うえば思うほど、なぜか自分の心に最後まで残るのは自分はバカかもしれない不安と恐怖。 その不安と恐怖が何回も襲ってくると「やっぱ自分はバカだよね」って自分に言い聞かせる亡霊になるんだ。

亡霊の不都合な真実

亡霊に課せられた使命はただ一つ 「他人の記憶に残り続けること」 忘れられないように人の不安を見つける度に現れて、
思い出させる為に恐怖を植え付け不安にさせて、
また現れる。

そう!貞子と同じ。

そもそも亡霊は社会的に無価値なのに死ぬこともできない可哀想なやつで、
承認欲求が大きすぎて忘れ去られて消える事を恐れる”かまってちゃん”のくせに 人の弱みに漬け込むことしか自分を強く見せれない卑怯者。
そんな戦う価値すらない亡霊に対する一番いい対応。
それは、

相手にしない

自分の事を決めるのは自分

亡霊は人間の将来がどうなろうと関係ない。
そもそも自分以外の誰も将来の責任をこれっぽっちもとれない。
自分が毎日過ごすその1日1日に、価値を感じて行動するのか?価値を感じず虚しく過ごすか?は自分にしか決められない。 今日も明日も明後日も、今までも、これからもずっと!
自分にしか決められない。

正しい評価

天狗にならないための自己評価は必要でも、自分を卑下すると自分も他人も正しく評価できない。 人間の中にはたくさんの能力や才能や特性がたくさんの段階で存在していて、そのどれも0でも∞でもないまま絡み合っている。そして全ての物事には面裏や作用反作用があるから画一的な評価はできない。
つまりマイナスの評価なんてありえない。

まずは本当の自分の正直な気持ちを知ることが正しい評価の第一歩。

自分を卑下する理由

自分を含めた誰かや環境のせいにして不幸に耐えれば自分を動かす必要はない。 正しく自分を評価するより卑下して負け犬に甘んじた方がよっぽど楽だ。 自分を操つる人の善意の目的を受け入れる必要もなければ、悪意の意図を理解しないまま被害者になりきれば、自分の為に自分の振る舞いを変える必要は一切なくなる。

自分はダメな人間だと言うのは簡単。

自分を卑下する人は、人に恵まれない

自分を卑下するたびに大きくなる承認欲求。
大きくなるほど承認欲求を満たす喜び求めるようになる。
承認欲求を見逃さない邪心のある他人は自分を操つり騙し奪って捨てる。
承認欲求に振り回される自分は善意の他人をを操つり騙し奪って捨てる。
自分を卑下すると自分を卑下する人間関係がどんどん生まれる。

自分の人生を自分で幸せにする

幸せと喜びや嬉しさ楽しさとは違うものだ。
幸せは喜びや嬉しさ楽しさを作れる当たり前の環境。
その当たり前の人やモノに感謝を感じること自体が幸せの正体。 喜びや嬉しさ楽しさだけ求めて自分の環境に感謝できないことこそ不幸だ。 別に今の幸せがどんなに小さくてもいい。
感謝できる環境を自分で大切に育ててまた幸せを感じる事で幸せは増えていく。

幸せになるのに自分はダメだと卑下する必要は全く無い。

一番の理解者が承認者

人生何があるか分からない。 親しい人が全て亡くなって自分だけ生き残るかもしれない。 そうでなくとも、ふとした一瞬自分が孤独だと感じることはよくある。 どんな時も自分と一緒にいて自分の内面を一番理解しているのは自分だけ。
ふとした一瞬も誰もいない最後の時間も自分を守れるのは自分だけ。

他人が自分より自分を認めるのは嬉しい。
だけど自分で自分を認めてなければすぐ他の他人にも認めて欲しくなる。
それより自分で認めた自分と同じ部分を他人に認められた時は嬉しさを感じるのもいいかもしれない。 自分で自分を守るべきだし、自分は自分を認めた方がいい。

ゆっくりと、ゆっくりと

いきなり慣れない大きなチャレンジをするとリスクも失敗も大きくなる。 それで逃げ出したくなったり頑張って失敗するのは辛い。 不安や恐怖を感じる事は常にある。 まず自分を大切に想う事が大切。

どんな強い亡霊も自分を大切に想うだけで弱るから

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プロダクトマネージャーとしてチームビルディングやプロジェクトマネジメントもしながらソフトウエア開発を中心としたものづくりに取り込む大人の発達障害(ADHD)の人。努力・根性・忍耐が嫌い。