映画「新聞記者」

水晶山脈
日本語で読む
Published in
2 min readJul 11, 2019

今はもう結構評判になっているので、かなりの方がこの映画を御覧になられたのではないでしょうか。
私は公開二日目に観にいきました。

やっと一部で評判になりかけていたぐらいの頃だったのに、思ったより多くの観客が入っていて実は少しびっくりしました。皆んなこういういわゆる社会派映画は観ないんじゃないかって勝手に思っていただけですが・・・。
観終わった後にまず思ったのは、よくこの映画をこの選挙前の時期に公開出来たなということ。
フィクションとはいえ、ここ数年起きている現実の問題を本当にリアルに描いている。一つ間違えば、スタッフや俳優陣の将来がなくなる可能性、そういうリスクもあったと思います。本当にこの映画に関わった方々に敬意を表します。

この映画は、菅官房長官の記者会見でいつもひとり頑張っておられた東京新聞記者の望月衣塑子さんの著書「新聞記者」を原案としたもの。

この本、書店で何回か手にとってパラパラと立ち読みしたことはあるぐらいで読んではいませんでした。
ただ、何故かずっと気になっていたので、様々な情報には気をつけていました。そして、この映画にかなり「期待」していました。

「期待」というのは映画の出来不出来というのではなく、この映画がきっかけになって日本のメディア・マスコミがまともになってくれるかもしれないという期待であり、権力の監視役という役目を忘れた彼等が目を覚ましてくれるかもしれないという期待です。少なくとも私はそういう期待を持って観に行きました。

誰かを気にして、誰かに怒られないかを気にして、本当に言いたいことが言えないような今の世の中を変えていくきっかけになってくれるかもしれない。本当にそう思っていました。いや、まだ思っています。

この映画を観た人が増えれば増えるほど、それは期待から現実になるかもしれない。今はそれが楽しみです。
映画はかなり好調のようですが、私の期待が叶えられるかどうかはまだまだ分かりません。

--

--

水晶山脈
日本語で読む

音楽と本と酒を愛す60歳。 中途障害者。書店のない街に居住中。